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不定の狂気 3ヵ月　健忘症：残業 参加シナリオ 「ビーストスクワッド」 「シン宇宙の彼方よりウルトラマン」 「スネルの果て」 「イドとエゴとジューンブライト」 「探索者:Uの証言」 設定 本郷の家の分家筋の1つ、上篠宮の家に生を受ける。 名家とまでは言わないが比較的由緒ある家であり、それなりに立派な屋敷で両親や仲の良い三人の姉妹と暮らしていた。 しかしながら自身が中学生の頃に強盗団が屋敷を襲撃、父は惨殺され、母は目の前で強姦される。娘達は身売りの算段の為に手をつけられてはいなかったが、暴力と薬物により思考力を奪われ、痛みと恐怖で支配されていた。 しかしながら一際意思の強かった夕立は衝動的に拘束から抜け出し、追ってきた強盗犯に抵抗する中無我夢中で屋敷に火を放つ。 咄嗟のことに反応が遅れた追手を燃え広がる火の中に突き飛ばして撃退、残りの強盗団も広がる火の手を恐れて一家を放置して屋敷から撤収する。 一家は解放されるも母は既に事切れており、姉妹だけで逃げようにも火の手が回って逃げ道を失ってしまう。朦朧とする意識の中姉妹達は折り重なるように互いを庇いながら炎に包まれる。 やがて警察や救急隊、消防隊が到着する中、事件を起こした強盗団が超自然的な力を行使している可能性があったことから、現場には捜査に来ていた綺島も居合わせていた。屋敷の燃え残りからは互いに庇いあいながら事切れた姉妹達、そして唯一息があった夕立が発見される。 命こそ拾ったものの夕立もまた炎に全身を灼かれ、他の姉妹達とは息を引き取るのが少しばかり早いか遅いかといった程度の違いでしか無かった。 しかしながら証言者の延命の為、綺島の指揮の下魔術を用いた延命処置が非公式に行われる。 姉妹の身体のうち互いに庇いあっていたことで無事だった部分を利用し、夕立の比較的損傷の少なかった部分の肉体と魔術的に縫合、同一化させることによって死を待つだけの灼け残りであった夕立は奇跡的に一命を取り留める。 意識を取り戻した夕立は自身の状況を理解すると共に過剰なストレスによって正気を喪失しかけるが、心理誘導、薬物・催眠療法やメンタルカウンセリング等が用いられ、最低限「衝動的に自害しない程度の状態」に固定される。 時間をかけ証言等の捜査協力を済ませて一先ずの役目を果たした夕立は自身の「これから」を考えはじめる。両親は殺され、家と家族を失い、姉妹達の身体を引き裂き、結び付け、またいつ途切れるかもしれない細い糸を手繰り続けなければならない歪な生命を抱えることとなった。それらの事実と向き合い、家族が皆死に絶えながらも、庇われ、その身体を繋いでまで自分だけが生き残った理由を自らに問い続け、やがて出した答えは「姉妹の身体で繋いだ生命を無駄にしないため、救われた生命を余すことなく使いきる」ことであった。以降はその目的の為に警察の道へと進むことを決意した。 性格は元来明るく活発であるが事件の影響により早熟気味、或いはそのようであろうと努めている節がある。本来夢見がちな所があるが、現実的な判断を心がけていると共に、そういった緩んだ思考をおさめる為の「諦観」を見せる側面がある。 元より天才児と呼ばれる様な聡明な子であったこともあり夢見がちかつ感情的な性根に対して思考は現実的・常識的なことが多い。 多くを夢見ながらも、そこから切り離された常識的なな思考とそこに根付いた諦観によってその多くを諦めている。 大好きな姉妹達が繋いでくれた自らの身体を大事に思っており、救われた身体と生命を「無駄にすることなく使い切る」事を重要視している。その為、大事にはしているが状況次第では傷がつくこと等も厭わない。 綺島等の恩人に対してはあくまで自身を助けたのは捜査目的であったということは理解した上で、尚深い感謝を向けており、酷く懐いている。 「身体と生命を正しく使う」ことを重視している為世界や人々の為に働くが、大切な人々や恩人はそれらよりも更に優先順位を高くする傾向が見られる。 特に綺島に対してはその傾向は強く、時には社会や秩序以上に綺島個人の幸福を優先する場合もある。

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