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井綱 亘矢(いづな こうや) 色々あったが運良く就職できた男。 捜査二課に来る前は交通課にいた。 気性にムラがあり、機嫌が悪いときは警察官とは思えないと周囲に苦い顔をされることも。 その反面正義感は強く、何にでも食らいつく根性を見せる。 幼少期に大事にしていた犬が何者かに大怪我を負わされていた際に「器物破損」として処理されたのが納得いかず、大切な存在を守るために警察官になることを決意した。 (警察官とは自分の大切なものを自分で守ることができる職であると井綱は思っている) 年齢に差はありながらも同じく警察官をしていた友人「牧村 春(まきむら しゅん)」を「相棒」と呼び慕い、絶対的信頼をおいていた。 自分よりも年下だが頼りになる男だと頻繁に公言しており、彼と友人であれることが誇りだった。 そのため彼を死に追いやった病を許すことができず、この惨劇をとめることで友人の死因に対して復讐してやろうとしている。 彼からもらったネックレスは宝物で、肌身離さずに持っている。 夜、首からさげたネックレスを握りしめて枕を濡らすことも珍しくはない。 また、こちらも年下ながら同期である葛南東にはかなりなついている。 気だるげながらもこちらが助けを求めると律儀に助けてくれるところをとても好意的に見ている。 渡刈世那に対してはどこか得体のしれない恐怖を抱いている。 ちゃらついた奴を信用できないということもあるが、それでいて優秀なのが不気味にうつるらしい。 亘矢はバカなのでわかりやすい奴が好き。 身体を動かすことが好きで、勉強はからっきし。 事務仕事や細かいことも苦手なので、器用とは言えないどころか不器用。 じっと座っていることが性に合わないためか学生時代は成績も振るわず、それなりに荒れた。 大した学歴もなかったため一度は警察官になることを諦め、別の場所に就職。 しかし職場が合わず、一時的にこのままいくとアルコール依存症まっしぐら、という状態になったことも。 道でふらふらしていた亘矢に救いの手を差し伸べてくれたのが、まだ警察官になる前の春だった。 そこからまた警察官を志し、今度こそ夢を叶えた。 一人称は「俺」二人称は「お前」「名前」 血液型はA型。 趣味は「すっきりするから」という理由で掃除だが、いつも意外がられる。 特別愛想が良いわけではないが、存外気は良く実は涙もろい。 三十路手前なのでおじさんと言われるのは構わないが、学歴コンプレックスがあるためそこを刺激されると途端に不機嫌になる。 ちなみに恋人はいない。 小指や肘をぶつけがち。 好物はモンブランだが、他の甘いものはあまり食べない。 いつだったかいつもより豪華なおやつとして出されて嬉しかったことを何故か鮮明に覚えている。 (愛犬を迎えると決まった日と同じだったからであるが、本人は覚えていない) 井綱と牧村のエピソード↓ 牧村のことは普段から「春」と呼んでいたが、仕事関係のときなど改まった場では「牧村」と呼ぶように努めていた。 気が良いときは「相棒」と呼ぶことも。 牧村も最初は「井綱さん」と呼んでいたが、打ち解けてからは「亘矢」もしくは「亘(こう)」と呼ぶように。 ※井綱と牧村は2歳差 浴びるように酒を飲んでふらふらと歩いていた際、たまたま踏切前にいた井綱を見かけた牧村が声をかけたことから交流が始まった。 牧村は井綱が身を投げるのではないかと焦って声をかけたが、そうではないと知り安堵した。 井綱は「誰かに声をかけてもらった、心配してもらった」ということに感激し、その場で泣き崩れた。 一瞬面倒だと思った牧村であったが、子供のように泣き出した井綱を見て放っておけなくなってしまった。 その後二人で公園で語り合い、夏場だったのでついでに虫取りして帰った。 カブトムシがとれたが逃した。 翌日が土曜日で二人共休みだったので助かった。 ちなみに井綱は休み明けの月曜日に辞表を上司に叩きつけた。 互いに相手に「理想の警察官」を見出している。 牧村は涙もろく大事なもののために行動できる井綱を尊敬しており、井綱は物腰柔らかく人に寄り添える優しさを持つ牧村こそ警察官に相応しいと考えている。 牧村亡き今もそれはずっと変わらず、彼のようになろうとしているが元来の性質が異なるためになかなか上手くいかない。 ネックレスは、友人となった日からぴったり一年後に牧村が井綱に渡した。 (牧村には、井綱から渡した) 上記の一週間前、二人で見ていた海外映画の警察官がドッグタグを持っていたのを格好良く思い、その場でお揃いで注文した。 お互いに宝物として大切に扱っていた。 当時の井綱は典型的な「友達がいれば恋人がいらない」タイプであり、本人に自覚はなかったが牧村に少々依存している節があった。 牧村はアルコール依存症からの回復としてちょうど良いと自身の存在を上手く利用していた様子。 少しずつ自立していくだろうと子供を見守る親のような気持ちでもあった。 「死の間際」も、自分亡き後井綱がどうなるか、また過度なアルコールに走るのではないかということを心配していた。 卓により判明した性格(追記) 情に厚く、人を疑うことが苦手。

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