タグ： 片割れ HO1

20歳の大学生。 理学部物理学科、宇宙物理学専攻。 人当たりは悪くなく、基本的に無害。顔が異常に整っている以外は何処にでもいそうな大学生。 友人と呼べる存在はそれなりにいるが、なんだかんだよくつるむ連中は決まっている。 街を歩けば人目を集め、告白された回数は数知れず。付き合ったことは無いが、高校生の時にセフレなら何度か作ったことがある。何をやっても人より上手くこなし、上達する速度も自分のものにする速さも随一。それをひけらかすことは無いが、隠す必要性も感じていないためありのままで過ごしている。 背中の左上、肩甲骨の上に月の刺青が入っている。興味本位で高校生の時に入れたもので、本人に深い意味は無い。 妹のことを愛している。家族として、女として、一人の人間として。文字通り彼女のためなら何でもする。自分の命だろうと世界だろうとなんでも捨てる。 才能云々に関しては、色々と思うところがある。 記憶の抜けといい七歳の頃の不自然な両親の挙動といい、『そういうこと』だろうなとは察している。才能を貰ったのか交換したのかは知らないが、妹がなんかやったんだろうな、まあ天才なんだから呪文の一つや二つ手に入れたんだろう。 今自分が天才であることや妹が無才であることに関しては「そういうもの」として認識している。元に戻せるのなら戻したい気持ちはある。勿論、元在った形が一番いいのは当然なので。 どうやら、妹は24時間後に死ぬらしい。 愛する人にそう易々と死なれては困る。何がなんでも生かす。求めるのは二人のハッピーエンドではなく、美月にとってのハッピーエンド。両親を殺した罪も余命も美月が全部背負っていくから、やりたいように生きて欲しい。 そもそも、死ぬことに関しても7歳の件が影響してるんじゃないのか？ なら尚更死なせるわけにはいかない。 24時間どうやって過ごそうかな、とぼんやり考えている。両親のことはただの贄としか思ってないので、今更思い出すこともない。考える時間が惜しい。 「振り向きはしない 修羅の道だって」 「きっと疑わぬ貴方 呪われた世界を愛せるから」 「全てを背負った今 取り戻すの」 闇夜／Eve 「最後の最後の最期に 見えた世界が、美しく在るように」 「君の祈りの声で、僕を殺してくれ」 「愛しているよ、エウレカ」 エウレカ／なとり #17184b 俺の全ては妹のもの。 そして、妹の全ては俺だけのもの。 大切な大切な、世界でたった一人の妹のことを愛している。 彼女の幸せを心の底から願っている。 「さあ来世に期待ね 光れ閃け猛スピードで」 「一途に愛します 永遠なんて必要は無いの」 「僕の未来も心も体も あなたにあげるよ全部全部」 一途／KingGnu

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