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　阿嘉 イワン（あか-） 　R∈D / HO4 　イワンは救世主ヨハネに由来するロシア人名。と聞くと大仰な感じがするが、普遍的かつ一般的な名前である。特別なことはない、ただのひとり。赤の名の下にいるうちのひとり。 　あと、赤いワンちゃん。犬。 【特徴表】 ・不思議ちゃん(D) 　1d6*10=60Pを興味Pに追加 　突拍子もない言動ってどうやるんですか？(璃) ・飛ばし屋 　あらゆる〈操縦〉技能の初期値50% 　組織の犬。努力と忠義心だけで刑事をやっている男。竹を割ったような気持ちがいい性格だが、その反面精神年齢が低くガキみたいな言動が目立つ。 　ちなみに、ロシアに縁ある家系というわけではなく、純日本人。きょうだいのうちでイワンだけがなぜかこんなカタカナネームをつけられた。他はみんな漢字ネーム。 ＊以下、R∈Dネタバレ 　5年前、警察に入って間もない頃の話だ。 　中学以来憧れていた警察官になる夢をようやく叶え、そろそろ東京での生活にも慣れてきたかという日にその事故は起こった。 　バスの横転事故────運悪く乗り合わせていた自分も、体を強く打ちつけ重傷を負った。ひしゃげた四肢に激痛が走り、意識ももうろうとする中、それでも立たねばと自身を奮い立たせていたのを覚えている。そもそも警察に憧れたのは「市民を守る」という大義のためだ。緊急事態にあって、他者を守らんと動く職業。 　しかし、非情にも自分の体は動いてくれなかった。早くこの場の人たちを助けなければと思いながら、何もできずに死にかけていることが悔しくて仕方なかった。ああ、少しでも体が動けば、自分にできることが、あるはずなのに。 　そんな中最後に聞いた「命が惜しいですか」という言葉に────自分は頷いた。 　それは事故現場で聞いた声だったのか。それとも搬送先の病院で言われた言葉だったのか。あまりよく覚えていない、しかしとにかくあの時の自分は、生にしがみつくのに必死だったのだ。 　昔話といえばもうひとつ。 　18年前に姉がいなくなった。姉は当時22歳。18歳から実家を離れていた彼女とは、姉といえど接する時間は少なかったように思う。 　だが彼女の誕生日付近には必ず会ってプレゼントをしていた。というか、姉が自分の誕生日には必ず帰ってきていつもプレゼントをくれるので、そのうち自分も用意するようになったのだ。 　最後に贈ったものは確か、写真だった。近所にコスモスとひまわりと桜が同時に咲くのを見られる公園があった。自分がもっと幼かった頃に一緒に行った思い出から、そこの写真を姉ちゃんへのプレゼントにすると両親に言ったところ、それならこういうのはどうかとロケットを用意してくれた。写真を貼り付けたロケットペンダントを意気揚々と姉に渡し、姉の誕生日なのに昼ごはんに連れてってもらい、お腹の子の話を聞き……それきり、姉とは会っていない。 　奇しくも、最後に見た姉と同じ年で加齢が止まってしまった自分の体をかえりみる。 　生きていれば40になる姉は今、どうしているだろう？ ◇ 　ダメージボーナス：+1d4→+1d6 　実家は沖縄。兄弟はイワンと遥の他にもいる。遥とイワンの間に3人、兄と姉と姉。 　近所にコスモスとひまわりと桜が同時に咲く公園がある。家族で、あるいは遥と、結構頻繁に行っており、実家を遠く離れた姉に家のことを思い出して頑張ってもらおうと贈った。 【通過シナリオ】 ・R∈D - Re:Dawn -　END1 小ネタ：コーラ大好き

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