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Valéry＝Boisguillebert　ヴァレリー＝ボワギルベール ブライダルベールの花言葉「花嫁の幸福」「願い続ける」 花名は白いベールを纏った花嫁のような純白の花を咲かせることに由来すると言われている。 誕：6/13 豊かではないものの、毎日の食事と教育は受けられる生活。 忙しく、話す暇もあまり無い両親に、進学のため勉強ばかりの兄。 幼い彼の遊び相手は、同じく遊び相手を探す子供たち。 だけど、彼の目を奪うのはいつだってたったひとりの少女。 彼女が振り向いて笑うだけで、世界が輝いて見えた。 とはいえ、決して余裕のある家計とは言えない現状。 逢瀬の時間は指の先ほど。それでも満足だった。 父母も兄も友人も…あの子も失い、世界に絶望している。 「ねぇ、ヴァル」「私を助けて」「そのために、逃げて」 だけど、あの日の約束を、叶えられなかった約束が残っているから生きている。 あの日から、自分を助けた傭兵の男と行動を共にする。 ひとえに彼女との約束を叶えるため。 …そのはずだった。 「ヴァルは生きて」「子供が遠慮するんじゃない」 全てに絶望し、自他もどうでも良いと投げ出すには、彼の周りは温かかった。 仕事柄各地を回っており、その度に怪しげな品を漁っている。まだ当たりには出会えていない。 2年前行方知れずとなった男の手がかりを掴むため、現在はイタリアのとある町を拠点としている。 新参でありながら、情報収集のため町のガイドの真似事などで日銭を稼いでいる。持ち前の頭脳あってのこと。 基本的に打算的だが、あの子が悲しむほどの非道はなるべくしたくない。 あの子に白いヴェールを被せてあげたくて 親父と呼ぶ男が罪人として捕まった。 行ったことも罪の重さも理解した上で可能性が低いことも分かった上で今もあの町で彼を待っている。 それはそれとして日帰りで怪しげな品は集めるしヤバい呪文を探し続ける。 彼女が既に死んでいると、一番理解しているのは自分なのだから。 煙る睫も染まる頬も、何もかも変わらぬ姿は、決して返事をしてくれない。 ーーー不定の狂気：幻覚/4ヵ月間

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