タグ： れいらん

「大丈夫だよ、姉さん。俺はもう自分の命を投げ捨てるようなことはしない。あいつに生き続けて罪を償えって言われたからな」 「姉さん…1人で料理するのは危険だからやめてくれっていつも言ってるじゃないか…料理したいのはわかるけどせめて俺が帰ってくるのを待っていてくれないかな」 極平凡な家庭に生まれた男性、そのまま極平凡な人生を送るはずだったのに彼の人生はひどく不幸であった 小学校中学年のときに両親と買い物に出かけているときに通り魔に襲われ、両親を殺害される。 その後、児童養護施設に預けられるが、完全に心を閉ざしてしまう。 誰に話しかけられても冷たい反応をし続ける彼の周りからいつしか人はいなくなってしまう。 しかしそんな中でも彼のひとつ年上の一人の少女だけは燐のことを気にかけてくれていた。 いくら拒絶しても歩み寄ってくる少女に燐は拒絶するのをやめ、次第に少女に心を開いていく。 それがきっかけとなり、燐はまわりの人とも少しずつ関わるようになっていく。 しかし、中学二年になったある日のこと、児童養護施設に一人の男が侵入し、目につく人を次々と手に持った拳銃とナイフで暴れ始める。 見慣れた児童養護施設は突如として血の海と化す。燐はわけもわからず、呆然とする中少女が彼の手を引きその場から逃げ出そうとするが、男がそれを見逃すはずもなく少女と燐に襲いかかる。 少女は燐を守るために男の銃を持つ手に噛み付き、痛みで取り落とした銃を拾いあげ、男を撃ちぬいてしまう。 しかし致命傷はまぬがれたのか、男は立ち上がり、怒りのままに少女を切りつけその場に倒れ付す。 少女は効き手に大きな傷を負うだけですんだものの、利き手が完全に使えなくなり、普通の日常生活を送ることは困難となる。 その後、数分後に警察が来るが、そこに残っていたのは大量の死体と利き手に大きな傷を負いうずくまっている少女、必死に血を止めようとしている一人の少年だけだった。 彼は願った。全てを守る力をなんて贅沢は言わない、せめて…せめて自分の大切な人を絶対に守りとおせる力がほしいと その後、燐と少女はそのときに事件の処理を担当した一人の警察に引き取られ、養子となることになる。 燐はあの事件から体が壊れるのではないかというほど肉体を鍛えるようになる。 また、これ以上あんな悲劇を起こしてなるものかと心に誓い、それを止めれる唯一の手段である警察を目指すようになる。心のどこかで、あの時警察が来るのがもう少し早ければ…という思いを抱きながらも。 警察に入ったからも並々ならぬ努力を重ね続け、数年後、凜は警視庁特殊犯罪捜査零課というところに配属となる。 彼はそこで信頼し合える仲間を手に入れる。 しかし彼の不幸は終わることはなかった。結成から1年たったとき、同僚の一人であった女性が殺害され自分自身も一人の女性を救うために、その姉を殺害する。 なにものかによって記憶を書き換えられ、同僚の女性が殺された事実のみを残す形となる。 親しい人を失った彼は自分の命を投げ捨ててでもだれかを救うようになる。 その後、記憶を取り戻し自殺しようとするも、殺した女性の姉に生きて罪を償えと言われる。 その言葉を受け、だれかを守ろうとするのは変わらないものの、その守るべきものの中に自分の命も含まれるようになる。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ