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死後経歴(61[61]) → 「恐怖の偶像」歪んだ遊び。ネクロマンサーのに肉体を弄られ、自らの体の変貌を見たあなたは耐えきれず、逃げ出した。背中に聞こえる嘲笑。それに怒らず怯えるしかできなかった。果たしてあなたはあの恐怖を乗り越えられるだろうか。 意識があるまま利き腕の左腕を切り落とされ、機械にすげ替えられた。 義肢の異常な膂力をコントロールしきれていない。よく人や物を壊してしまうことを気にしている。 いつのまにか頭に生やされたボルトツノも当初は嫌っていたが、姉妹に「かっこいいね」と評されて以来、徐々に愛着を持ち始めた。 【ナース】 「おはよう、もうおふとんから出て、起きる時間よ」 「あら、綺麗なお花ね。貴方が育てたの？」 「またこんな所に隠れて…貴方は本当にかくれんぼが好きね」 優しい声、美しい微笑み。真っ白で退屈な世界にいつも現れるあたたかい手と、近くに置かれる綺麗な花。 「＊＊くんとみんなが育ててくれたんだってね。【アサガオ】、とても綺麗ね」 まるで母を思わせるその存在に、自分達はどんな形であれとても懐いていた。 【友達】 誰だったろう。かわいいカチューシャをした誰かが花壇で花を育てていた。あの女性(ひと)に、それからみんなに贈るのだと。 蔓から生える大きな葉っぱと色とりどりの花。空へ向かい元気に花開く姿はどこか自分達に似ている気がした。 一緒に眺めた。一緒に育てた。綺麗に咲いた朝顔を病室に飾り、あの女性(ひと)に贈り、 元気になって退院してもまた会ってアサガオを育てようと【約束】をしたのだ。きっと彼と自分達は友達だったのだ。 彼は一体どこにいったのだろう。 【院長】 部屋に入るなり、院長が無理やり押さえつけてきてベッドに拘束される。泣いて喚いても聞いてもらえない。 近づいて来るのはキラリと光るメス。それは貴方の目を、耳を、舌を、鼻を、指を、心臓を、脳を抉りとっていく。 「大丈夫さ、君たちは私の子供の一部となるのだから」 最期に聞こえたのはそんな言葉だった。

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