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クトゥルフ PC作成ツール
渇代 碧
ID:4434050
MD:1a0b0f128ccd1c69a0bbff9cc9f57d35
渇代 碧
タグ:
片鱗HO1
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
名前:渇代 碧(かわしろ みどり) 誕生日:8/15 年齢:17 酒を好み、依存性にまでなってしまった父と長年苦しみ、ついには精神を病んでしまった母から生まれた。 碧は物心ついた頃からそれらの怒鳴り声であったり、何か物が壊れるような音に囲まれていた。当初はそれが当たり前なのだと、これが家族というものの形であるのだと、知らぬが故にそう思っていた。が、成長するにつれ、なぜだか周囲の子どもたちから意図的に避けられていることに気がつき、何かおかしい所があるのか、原因は何なのかと考え始めた。そうして思い至ったのは毎日のように喧嘩し、怒鳴り、参観にも1度も来たことの無い両親のことだった。 碧はどこか、心が育つ傍らで薄らとは自身の両親が、他とは違うことを感じていた。 そのため碧は幼いながらにそれまでの認識を疑い、もしや本当に、あの両親がなにか通常とは異なる状態にあるのでは、と考えた。しかしさすがにいくら気になろうと当の本人たちに聞くわけにはいかず、また友人も居ないことからしばらくの間はその答えを知ることは出来なかった。 だがそんなある日、認知症が進み、徘徊癖のある祖母に連れられ、いつもの公園へ訪れた時のこと。ふと碧は普段は確かにいなかったはずの、顔も知らぬ子どもを見つけた。その子どもは明るい笑顔を浮かべており、碧は眩しいものを見るような、そんな目で彼を見ていた。彼は碧を見つけるなり目を輝かせ、そして駆け寄ってくると驚いたままの碧の手を取り、遊びに誘った。普段遊びなどに誘われたことの無い碧は胸が高鳴るような、体が強ばってしまうような、そんな感覚に襲われつつ承諾し、彼について行った。 その一時は碧にとって本当に楽しく、そして何より新鮮でならない時間だった。 普通の子どものように笑い、競い合い、お腹がすけば彼が持ってきたお菓子を食べる。ここから帰りたくないと、まだ遊んでいたいと、そう思えてしまうほどに彼との時間は光に満ちていた。しかし、時間は有限である。夕方になり彼も、それから碧も帰らなくては行けなくなった時、碧は寂しさから初めて彼に、また会えるかと尋ねた。彼は少し驚いたような顔をした後、当たり前だと、また明日ここで待っていると眩い笑みを浮かべてそう言った。碧はそれに多大な安心感を得つつ、小さく頷きまた家へ戻った。 それから数日、碧は相変わらず騒がしい声を上げ、何かを叫ぶ両親をよそ目に公園へ行き彼と遊ぶ日々が続いていた。初めは碧もまたいつか遊んでくれなくなるのではと、そう思い楽しみつつもどこか寂しいような、そんな心地であったが彼にはそうした素振りは一切見られず、おかげで碧の不安は徐々に消えていった。 碧が彼に馴染んだある日、ふと碧は以前に自身が感じていた疑問を思い出し、とうとう彼に尋ねてしまった。 自身の置かれた環境を。 家族というもののあり方を。 これが当然であるのか、それとも異常であるのか、どちらだと思うかと。 答えは、予想通りであった。 彼は初めは怪訝な顔をしてそれを聞いていたが、終盤になればなるほどに不思議だと言わんばかりの表情を浮かべ、碧の言うことを全て否定した。そしてなぜそれが正しいと思ったのか、大丈夫かと首を傾げた。 碧は平気だと、そう言ったあと礼を告げたが、内心はどこかで自身の言う両親を、家族というものを肯定してくれることを期待してしまっていたために、酷い気分を味わう羽目になってしまった。 碧はそれ以降、それまでより更に大人しく、控えめな性格になり、気がつけば自室にいることがますます増えていた。元よりあまり外を好んでは居なかったが、あまりに衝撃が強く、まだ幼い碧にとっては残酷な事実を外から得てしまったために、外が恐ろしくて堪らなかったのだ。少しでも外に出て、誰かと話してしまえばまた、まだ広がり始めたばかりの世界を壊されるような、そんな気がしてならなかった。 そうして碧が彼のいる公園へ行くのを辞め、数年が経った頃。碧は中学生になり、テスト勉強や復習に追われる日々を送っていた。元々勉強があまり得意では無い碧にとって、徐々に複雑化していく問題たちは解くことに非常に時間を要するものであり、自身にあらゆる点で負担をかけさせるものであった。が、そんな問題たちより碧の負担となっていたのはクラスメイトたちによる陰湿ないじめであった。何も初めからいじめられていた訳ではないが、入学しどうにも馴染めないまま生活していれば、いつしか標的にされていたのだ。今までであれば大柄で、あまり物を言わないことから遠巻きにされる程度で済んでいたのだが、そこに付け込まれてしまったのかどうにも手馴れたいじめを受けるようになってしまった。 碧はいつか彼らが飽きてしまうことを淡く願いつつ、家にも、学校にも居場所がないままに過ごしていた。しかしそれらは時が経つにつれ、ますます余計な知識を増やし、より分かりづらく、証拠の残らないものになっていった。 勉強といじめ、それから年々悪化する自宅の全てに挟まれ、碧はじわりじわりと自身が蝕まれつつあるのを薄らと自覚し始めていた。一時は高校に入れば学校も変わるためこの日々からも抜け出せるだろうと、どうにかその日まで耐えたものだが、哀れにもその願いは叶わず、高校生になった今も尚いじめは続いていた。碧は毎朝家から逃げるために登校し、次は学校から、彼らから逃げるために下校、帰宅し、まるで常に重い泥沼の中にいるような、そんな心地の中で無理に呼吸をする。 しかし、そんな碧にも一つ確かに趣味であると、そう強く思えるものがある。それはとびきり可愛らしく、愛くるしいぬいぐるみを作ることだ。きっかけは随分と些細なことだが、中学時代に行われた裁縫の授業で切れ端を自由に使って良いと言われたため、特に何も思いつかず小さな、本当に小さなぬいぐるみを作ったことだった。その時作ったのは一応うさぎのつもりであったが、糸はほつれ、布の大きさも揃っていないなど、お世辞にも上手いとは言えないようなものだった。しかし碧は完成したそれを見て、縫い始めには想定していなかった確かな満足感とほのかな嬉しさを感じたのだ。そして、いつか上達すれば自身の思うままに作れるようになるのかと、そう思い今に至る。 その頃からもはや数え切ることのできない程作ってきた人形たちは皆、等しく唯一の碧の友人たちであり、大切な存在である。決して今もとても立派に作れるようになったと、そう思える出来ではないとはいえ、それでも確実に上達し、碧の小さな自信にも繋がっていた。だからこそ、碧はどれだけらしくないと、似合わないとは分かっていてもずっと小さく、可愛らしく、そして何より大切な彼らが大好きで仕方がなかったため何年もひた隠しにしつつ今日まで続けてきた。 さすがにそれだけ長い間隠していれば一度は家族に露見してしまったこともあったが、どれだけ男らしくないと、辞めてしまえと怒鳴られ罵倒されようと、普段であれば怖気付き、逃げてしまう碧は屈せず、彼らを愛していた。 また碧にはこれらの趣味と、それから家族からの対応に伴いもう一つ、特殊な嗜好のような何かがあった。それは自らの手で長い、長い時間をかけ、丁寧に制作した愛しい彼らを壊してしまうことである。碧自身も異常であると自覚しているその嗜好のようなものは、父によって自身の作ったぬいぐるみが壊されてしまった時から始まった。当然力任せに引きちぎられ、壊されてしまっていたそれを見た当初は非常に悲しく、怒りであったり恨みであったり様々な感情が湧いたものだった。が、元と言えばそれは自身がきちんと管理しておらず、隠し通せていなかったからである。そのため碧は彼らを守る意味を込め、押し入れにしまえる分だけはしまい込み入り切らなかった分は、誰も入ってこないことを祈りつつ机に並べた。 それから碧は近くにあったカッターナイフを取り出し、そして、彼らに深く、深く謝罪するように目を閉じる。碧は、彼らにその刃を突き刺した。ゆっくりと、大粒の涙を零しながら。 こうするしかなかったのだ。 彼らを守るためには、自身では無い、誰かに壊されるのを防ぐには、先に自身の手で壊してしまうのが最善の方法であったのだ。 段々と、碧の手が引かれるに連れ様々な色をした布から白い綿が見え始める。ブチブチと、耐えきれなくなった糸が切れ中身が顕になっていき、小さな毛玉達が碧の手に、服に、ナイフについては涙と混ざる。 自らが苦労をして作った、大切な彼らが壊れていく。他でもない、自身の手によって。 彼らの全てを壊しきった時、碧は何とも言い難い、味わったことの無い感情に襲われていた。彼らにかけた時間が長ければ長いほど、大切であれば大切であるほど、心の奥底から湧き上がる計り知れない罪悪感とほんの少しの背徳感、それから何よりも強い安心感の入り交じったそれは、今まで味わってきたどの感情より鮮明に碧へと刻み込まれるものであった。碧はもうこの感覚を味わいたくないと、そう思う反面心のどこかでは、それを求めてしまう自身がいることに酷く動揺した。 だが1度覚えてしまった味とは、なかなか忘れられないものである。碧はその後も何度か友人を作っては壊し、作っては壊しを行い、果てには壊れたそれらを合わせてまた新たな友人を作り出すなど、もはや狂気的である行動をするようになっていた。 そして、いつしかその幾度となく友人を傷つけた矛先は、自身にも向き始めたのである。いつからそうなってしまったのかも、きっかけが何であったのかももう覚えてはいないが、それもまた自身を守るためなのだと今ではすっかり思い込んでしまっている。 全ては彼らから、この家から、自身を苦しめる何もかもから逃げるためなのだ。たとえそれが余計に自身の首を絞める行為になっているとしても、碧は他に守るための手段を知らないため見て見ぬふりをする。これが、自身には1番適しているのだ。 そう思い、何もかもに追い込まれた今日もまた、守るために壊していく。 ひたりと冷たく、切れ味の悪いそれを肌へと当て、消毒液と、それから万が一にでも家族に露見してしまわないようガーゼも傍に置いておく。 今や数え切れないほど行ってきたこの行為の恒例セットであるこれらは定期的に買い足しており、今のところ家族になにか咎められたこともない。誰にも迷惑をかけていないのだから、当然のことだろう。 そうして刃を柔らかい肉へ深く沈みこませる。一瞬、チクリと刺さるような痛みに眉を寄せるが、慣れてしまったそれをまるで気にしないかのようにゆっくりと、まるで線を描くときのように引いていく。そうすれば、次第にぷつり、ぶつりと肌が裂け、鮮やかな赤が数珠のように連なっていく。それらは思わず口角が上がってしまうほど自身の思うままに繋がり、いくつかの大きなものが出来てははじけ、碧の雪のように白い肌に生ぬるいそれがつたった。 とてもよく映えるその赤を見つめながら、碧は深く、深く溜息をつき、そしてまた、笑う。自嘲しているような、諦めているような、そんな声で笑い、痛みの度冷えていった頭を抑える。 一体いつから、こんなにも息がしづらくなったのだろうか。 吸っては吐いて、ただそれだけの行為がどうしてこうも憎らしく、苦しいものになってしまったのだろうか。 なぜ自身だけが、このように苦しまなくてはならないのだろうか。 いくつもの疑問が湧いては、痛みに冷やされ消えていく。そして、傷になってしまった部分に軽く触れながら、まだ自身が確かに生きているという事実に嫌気と安堵が込み上げる。 碧は別に死にたいわけではない。当たり前だと言えばそれまでであるが、いくら苦しくとも、死とは全ての終着点であると思っている碧にとって、何よりも恐ろしいことなのだ。その上、恐らく自身がその死を迎えるであろう原因があの彼らであるだなんて、それこそ何よりの屈辱である。 だからこそ碧はどれだけ虐められ、居場所もなく、息さえままならないとしても生に執着をするのだ。 いつの日か、彼らが死んで物言わぬものとなるその日まで。 《名前由来》 カワミドリより。 花言葉:『最後の救い』 《補足》 碧がどれだけ鬱陶しくとも、暑くとも髪を伸ばし続けるのはかつてたった1人の大切な兄に、彼とは違う柔らかな髪を褒められたから。 彼はもう覚えていないかもしれないが、それは碧にとっては印象深かった出来事であり、家から出ていった今でも尚続けるほど嬉しかったのだ。 《通過済みシナリオ》 片鱗 HO1
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歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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