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作家ベース 【設定】 「君はいいひとだから、多分自分が死んだってその子供が助かれば良かったって笑うんだろうけど 僕はどこのかもわからない子供よりなにより、自分の中で唯一友人だと呼べた君に生きてほしかったよ。」 「ごめん、性格悪いよね。」 大人しく、成績もそこそこの教室の隅で本を読んでいるような影が薄い男子生徒。 友達と呼べる友達はいない。 趣味は小説を書くこと。ジャンルはファンタジー。 過去に作品を見られてからかわれたことがあるため、あまり人に自分の作品を見せようとしない。 小説家になりたいわけではなく、ただ自分の頭の中の世界を紙に書き起こしておきたいだけ。 猪子 荻は、唯一「友人」だと呼べていた…と、少なくとも自分は思っている人。 何度か学校以外で遊んで、夏休みにも、何度か少し遠くに出かけて、アイスを食べて。 流石に友達だと、胸を張って行っても良いだろうか…いやでも自意識過剰だったらと考えると怖い… なんてぐるぐると考えながら何も言えないまま、夏休みを終えて、学校で彼が死んだことを聞いて。 特に生活面で何かが変わることは無かった。 変わったことと言えば、卓上の花を活けなおす習慣ができたことくらい。 それ以外、周りも自分もいつも通り。今日も自分の席で本を読んでいる。 ただ心ではずっともやもやしていて。 死ぬのは君じゃなくて子供であればよかったのにと考えてしまう始末。 考えては後悔して、を繰り返している。 それは現在でも変わっていない。 周りの人たちは彼が死んだことすら忘れたように過ごしているのを見て薄情な奴等だなとぼんやり思ってたりもする。 ─────────────────── 成長後設定 荻の好きなことややるであろう事、話せば喜びそうなことをして残りの人生を生きている。 「自分の分も生きてほしい」と言われたからと荻くんと同じスポーツを始めた。 元々体力も力もないので上達はしなかったが、土産話にできるくらいはできたと思っている。 それを通じて一度溺れた子を見つけたときに助けたこともあったかもしれない。だって荻くんならそうするから。 知ってる限りの荻くんが好きなことややりたそうなことを、しそうな行動を取って生きている。 御中希洋が生きる意味は、もう荻くんのためだけ。 他の人間なんて見ていない。声なんて聞いていない。 君が優しいから、僕も困った人に優しくしているだけだ。 「ねえ、君が喜ぶことできてるかな」 「僕が死んだら、沢山お話しよう」 「荻くんが好きなこと、いっぱいしたから、きっと退屈しないよ」 4ヶ月　荻くんの幻覚を見る 6ヶ月　【自暴自棄】 全ての人の幸せと引き換えに貴方は自らの命を捨て去った。 それでも貴方は幸せだ。

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