タグ： Yoruの探索者

◇生い立ち◇ 物心ついた頃から『人を護る為に殺しの知識を教わって』育てられた。 育て親曰く、自身は捨て子であり、たまたま通りがかった所を拾われ、そして17年に渡って育てられた。 故に実年齢は違うのだろうが、物心ついた頃。自分の記憶にある1年目の年齢を3歳と仮定し、育て親の元を離れて1年、自分の年齢は21であると思っている。 自信を拾い、育ててくれた両親に感謝はしているが、それを上手く表に出せずにいる。否、義父曰く『自分達が殺しを教え始めるのが早すぎたあまり、感情を教えてやれなかった。』らしい。その事について何度も2人から頭を下げられたが、困ってもいないし、怒りもない、許す、と言うのもよく分からず「分からないから気にしなくていい。」と繰り返している。 義母は国家公務員で秘書官を務めており、義父は秘密裏に暗殺者を予測し、捕らえることを生業としている。予測するために自身も殺しを学び、考え方等をいくつも考え、その上で対策を講じているらしい。 護る等理解はしていないが、自分が教えられたのは『護る為の殺し』。きっと、義父と同じように誰かを護ればいいのだろう。 そんな場所を探して、偶然飛び込んだのがsurveillanceだった。 育て親2人の意向に沿う趣旨のグループと判断し、自身の知識と技術を提供する代わりに居場所を手に入れている。現在一軒家に暮らし、surveillanceのメンバーのみ、彼女が毎日定める合言葉を提示する事で宿として使える。もちろんお代は頂く。 surveillanceでは『KuRo』を名乗る。 「KuRoです。はい。ただの黒です。」 「感情……それは、私には理解できません。教わってません。学びませんでした。今も、これからも。」 「口調は適当に変えてるだけだ。ひとつに固定するのは落ち着かねぇ。」 「僕は不安定なんだって。不安定ってなぁに？僕分かんないや。」 多重人格ではなく、感情を理解するために色んな人の口調を真似しているうちに自分の話し方が分からなくなってしまった。なお、やっぱり真似してるだけじゃ、形は分かっても当てはめる感情の色が分からず困惑するのみとなった。

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