タグ： 都市伝説課 HO1

名前：ナギサ 都市伝説課の担当者。 彼には家族も、兄弟も、本名もない。所謂“望まれなかった妊娠”で生まれてきてしまった子どもの一人。中絶手術が間に合わず、母親がスーパーのトイレで産気づいてそのまま出産し放置されていた所を奇跡的に保護された。後少し発見が遅れていたら命は無かったという。 物心ついた時には周りから「ナギサ」や「ナギ」と呼ばれ、迷冥市役所の都市伝説課の職員たちと一緒に過ごしてきた。しかし小学校低学年辺りから自分は周りとは全然違う事に気付いてしまう。母親の顔も、父親の顔も記憶にない。他の人にはある物が、自分にはない。そんな自分に劣等感を抱いており、折角小学校に入れたのにすぐ不登校になってしまった。何か一つでも失敗すると一週間以上は引き摺るほどのネガティブ。自分を育ててくれた都市伝説課の職員たちには感謝しているものの、母親から産み捨てられた事実は拭えないので心の奥底では“俺は要らない人間だ”と常に思っている。 素直になれない少しひねくれた大人に育ってしまったが、家族からの愛情を受けずに育ったナギサにとって、（教え通り人数は数えたことはないものの）幼少期からずっと一緒に居てくれた都市伝説課の人達は大切な存在。いつか恩返ししたいそうだが、素直になれない分まだまだ先の話になりそうだ。 怪奇現象が多発しているアパートを調査中に出会い、親からの虐待によって亡くなってしまった後輩を時折自分と重ね合わせている。お互い親から愛情を受けられなかった者同士、同情からだろうか、余計に後輩の存在を消してはならないと強く心に決めている。都市伝説や噂でしか成し得ない後輩の事を実の弟のように思っており、よく世話を焼いている。 顔や身体にピアスを多く開けているのはファッションではなく自傷行為の一つ。ストレスを感じる度に何処かしらピアス穴を開けている。 「...ナギサ。ナギって呼ばれてる。で？俺に用があんの？ないなら帰れ。」 「...あいつは俺の。俺の後輩。説明しなくても分かるだろ。」

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