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◆石動久善 退役して10年以上になる元警察官。 孫の烏丸（からすま）辰己（たつき）と二人で暮らしている。 昔は仕事一筋で頑固な性格だったが、退役して角が取れたのか、現在は柔和な雰囲気のおじいさんである。 大の孫煩悩で知られ、大して多くもない年金のほとんどを辰己のおやつやおもちゃ代に充てている。 また、辰己が学友に殴られた時など、往年の姿を彷彿とさせる鬼の形相で学校へ乗り込んだらしい。 そうこう甘やかしすぎたせいで孫が段々増長しているのに薄々気が付いているが、注意しようと思っても辰己を前にすると孫可愛さが勝ってしまうのが最近の悩み。 ◆生い立ち 一人娘の善穂（よしほ）が中学生の時、妻に病気で先立たれてしまう。 しかし久善は当時事件の捜査で忙しく、一人残された娘と一緒に過ごす時間がほとんど作れなかった。 悪い父親だと嫌われていると思っていた久善にとっては驚いたことに、善穂はその後父を追うようにして警察官になる。 善穂は同じ警察官であった烏丸（からすま）剛毅（ごうき）と結婚し、久善が65で退役したころ、第一子を設けた。 久善は忙しく働く娘夫婦に代わり、そしてかつて娘に注げなかった時間を取り戻すように、孫の面倒を多く見るようになった。 しかし、その後ほどなくして、娘夫婦がとある事件の捜査中にともに殉死する。まだ2歳になったばかりの忘れ形見を残して。 ★烏丸辰己 物心がつく前に両親を亡くし、祖父のもとで甘やかされ育った小学6年生の男の子。 短く刈り上げた短髪で、スポーツ好き。いつも自信に満ち溢れた顔をしている。 あまり叱られてこなかったため、すぐに図に乗る傾向がある。基本的に生意気。 口が悪く祖父に対してもよく悪態をつくが、根がお爺ちゃんっ子。 「お前ら、今日から俺の子分な！」 「今日のプリンよこさねぇとじじぃに言いつけるぞ！」（給食の余ったデザート争奪戦） 「俺の勝ちー！　じじぃもまだまだだな！　もう一回やろう、もう一回！」 「じじぃ！　あれ欲しい！　あの変身するベルト！」（D-3ベルト好評発売中！）

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