タグ： 仮面家族

一人称：俺　二人称：君 本名：高木 昴流（たかぎ　すばる） 幼少時に両親が離婚し、母子家庭になったが貧乏で一日一食はザラ。 道端に生えている雑草や他人の家の畑に忍び込んでは野菜を少々拝借して、それを料理して食べていた。 そんなある日、母のもとに離婚したはずの父が襲いこんでくる。 その日はちょうど、高校受験の合格発表の日だった。 猛勉強の末に合格を勝ち取って、国からの奨学金でなんとか学校に通えるのだ。 これでいい職に就いて苦労した母親を養いたい。 そんな思いで帰った昴流を待ち受けていたのは見渡す限りの「赤」だった。 いつも疲れたような笑顔で出迎えてくれる母はおらず、部屋の真ん中には人の姿をした真っ赤なものが転がっていた。 隣には、見覚えのない男が座っていて気さくに話しかけてくる。 そしてこう言うのだ。 「こんなボロアパートにこんな女と二人で大変だったろう」 「今日からは父さんと暮らそう」 「新しいお母さんと妹が待ってる」 笑いながら言うのだ。 俺にはこの人しかいなかった。 どんなに生活が苦しくても、俺の前では笑ってくれた。 反抗期に入ってきつい言葉を投げかけても、見捨てないでいてくれた。 この男は何を言っているんだ？ そして男が昴流の肩に手をかけた瞬間、昴流の中で何かが音を立てて崩れ去った。 次に気が付いた時には、男は何も言わぬ肉の塊となっていた。 手にはいつ手に取ったのかわからない包丁。 そのまま、包丁を落とし、母のもとへ向かう。 抱き起こすと意識があり、何かを伝えようとするのだ。 耳を口元に近づけ、一言一句逃すまいとする。 「救急車は呼ばなくていい、うちには診てもらうお金もないから」 「バカな子だね・・・母さんのことは見捨てて逃げたらよかった」 「だんだん痛みもなくなってきた」 「あんな男に殺されるなんて御免だ、昴流の手で殺してくれないか」 そんなことを言って、母はどこからかナイフを差し出した。 直後、鮮やかな赤が溢れる。 母に刺さっていたナイフだと思い当たる前に腕の中で母は意識を失った。 その日、昴流は孤独になった。 同時に、生まれて初めて肉を食った。 高い肉なんてものじゃない。お金を貯めて買ったわけでもない。 ただ、うまそうだったから。 初めて満腹を知った。 そんな過去です 父親と母親の肉を食べました！ ナイフはその当初のものです。 母の形見として持っています。 以下、「仮面家族」ＨＯ：長子のネタバレを含みます 【公開HO】 今シナリオでは探索者達はとある老婆の孫となる。 探索者作成の際は全員で統一した名字を決定すること。 年齢については兄弟で順番が逆転しないよう20代前半～30代前半で好きに決めて良い。 【秘匿HO】 HO1『長子』【貴方は人殺し】 貴方は両親を殺した過去を持つ。求人に応募したのは安全な潜伏先を得るためか、それとも新たな獲物を求めてかは自由に決めて良い。 貴方には【覚醒ポイント】があり、一定値を超えると人殺しとしての本性が露わになってしまう。覚醒ポイントについてはKPが秘匿で管理します。 ＜探索者作成時の注意点＞ ・純銀で出来た愛用の刃物（ナイフ等）を持っている。持ち物欄に刃物を必ず1本記載すること。 ・犯罪者である貴方は偽名で今シナリオに参加する。公開する名前とは別に本名を考えてください。 ・特典として【刃物系技能】の初期値が【50】となる。

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