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マークと名乗る自称ギリシャ生まれの白人。日本でコメディアンをやっている。本名は非公開。 6歳の時に家を飛び出してから各地を転々としているうちに日本に辿り着いた。 父親に教えてもらった占星術は百発百中で、近頃はJKの間でプチブームになっているとかいないとか。 星を見るのが好きで、よく登山に行く。そして遭難するまでがセット。 芸能界のライバルはゲッターズ〇田。 ↓別人の話↓ 星詠みの一族があった。彼らは占星術の発展のため、より優秀な頭脳を持つものを探し出し交配を重ねてきた。偶然か、はたまた星の導きか、彼らの思惑は成功し、時代によって人種や名は違えど、一族は様々な分野において華々しい活躍を見せた。 しかし何代目かもわからぬ男の代で事件は起こる。子供が作れなかったのだ。幾度となく母体を変えてみたが結果は変わらず。神に祈りを捧げても徒労に終わる。 そして男に診断された病名は「非閉塞性無精子症」。青天の霹靂であった。男は誇りを持っていた。一族の名に恥じぬよう、完璧であろうとした。故に、完璧なはずの自分が欠陥品である等とは露程も疑ってこなかったのだ。 それから男は狂った。既にあるものを使えばいいと、赤子を盗んできて血液を自分のものと入れ替えた。血を抜いたところで全員息絶えた。 血のつながりすら要らないと、捨て子を拾って知識を叩き込もうとした。覚えが悪かったので廃棄した。 その後も捕まらないよう、細心の注意を払いながら試行錯誤を繰り返した。誰にも真似できない、より完璧なモノを後世に残すために。 男が生い先も短くなった頃、子供が生まれた。半世紀かけて厳選した遺伝子を、選りすぐんだ母体で組み上げた至上の作品。出産日を綿密に調整してまで最高の星の元に産みだしたそれを、男は「Ｍk.3」と名付けた。 Mk.3は驚くほど聡明で優秀だった。男は自らの持つ知識を与え続けたが、Mk.3はスポンジのように吸収していった。 男は歓喜に打ちひしがれる。感情が乏しいのは玉に瑕だが、あれは完成形だと、やはりこれまでの道のりは間違っていなかったのだと、心なしか世界が輝いて見えた。 しかしそれは唐突に終わりを告げる。Mk.3が6歳になった日、家に警察が押し掛けてきた。 何故今になって、と半狂乱のまま逃げだそうとした男の前に立ち塞がったのは、肌を突き刺すような殺意を滾らせたMark.3だった。 Mk.3は聡明だった。だから隠し事は何でも見抜くことができた。男が親ではないこと、恐ろしい犯罪者であること、本当の親は既に死んでいること。 Mk.3は優秀だった。男から隠れて行動することなど造作でもなかった。犯罪の証拠を集めることも、大人を殺せる歳まで生き残ることも。 怒鳴り声と共に枯れ木のような拳が迫る。 銃声が鳴った。

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