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『偶像は四季に祈る』 HO2「夏」 元文学部であり、自由を愛している。 ▼個人設定 「女の子が欲しかった」 愛を囁かれるより、その言葉を聞いた数の方が多かった。 HO2はごく一般家庭で生まれた。1点違うところがあるとするなら、女の子を望む母の元に、男として生まれてしまったこと。その上母はHO2を生んだ後に病気により子宮を摘出せねばならなかったため、もう二度と子供を産むことができなくなった。 だから母は、HO2を女の子のように育てた。女の子モノの服を着せ、女の子モノのおもちゃを与え、女の子モノのアニメを見せた。幼児にその判断をする能力は無いし、母が与えるものを拒否する理由もない。だからHO2はそれを普通だと捉えていた。 父はその母の様子を咎めることは無かった。「女の子が良かった」そういう母は、ちゃんとHO2が男であると認識していると思えていたから。 それが覆ってしまったのはHO2が幼稚園へ通うようになったとき。年長で入ったHO2に同じ年の子が「女の子の格好してる！」とからかったため。 HO2はちゃんと男としての自覚があったためにそのことを言われたのが嫌で母に「男の子の格好をしたい」と言った。その瞬間、母の顔色が一変する。パシンという音と共に頬に走る痛みは初めて感じるものだった。 「あんたが女に生まれてくれば、私がこんな思いすることもなかったのに！」 「どうして男に生まれたのよ！？」 「男のあんたなんて……っ」 そこで止まったのは、まだ母に愛情が残っていたからだろうか。 しかし一度上げられた手が二度三度と続くのは簡単なことだったのだろう。それ以降母はHO2へ手をあげる用になった。 父はそんな母の様子を見てHO2を置いてひとり逃げた。離婚まではしてないものの、家に帰ってこなくなった。そのことも母のストレスとなり、それらの発散はすべてHO2へと向けられた。 「自分があんなことを言わなければ…」 HO2の中にあるのは母への恨みではなく、その引き金となってしまった自分の言葉への後悔だった。 そしてHO2は髪はショートにはしなくなった。そしてスカートだけは見逃して貰えたが、母親の意向で上は女の子の制服を着てる。 下校時間まで本を読んでいるのが常。文学部の部屋は人が少なく読書をするのにうってつけだった。よく顔を出しに来る顧問の夏目先生とはよく話をしていて、夏目先生の話は本の世界と同じくらい興味深い世界を教えてくれた。恋愛感情は無いが、それでもただの教師と片づけることのできない人である。 男であるのに女の子の格好をしている自分は…と思っていたが、女だけど男の制服を履くHO1、男だけど完全に女装をしているHO3、分け隔てなく接してくるHO4には相手が自分をどう思ってるかはどうであれ好意的に思っている。 身長も高くなく線も細く、見ようと思えば女にも見える見た目。でも本人は別に女になりたいと思ってないので全くの偶然である。 高校を卒業後、制服は無くなったが、私服は中世的なものばかり。ちなみに高卒。大学へは行ってない。 定職にはついておらず、ぬいぐるみやドール人形の服を作ってフリマで売っている。 高校卒業後2級船舶免許を取得、船はレンタルで海へと出ていたが、運試しでと買っていた宝くじが高額当選。これを機に自分の船を購入した。とりあえず維持費を差し引いても今後フリマでの売り上げと宝くじ当選で平素な生活は出来る程度に貯蓄は出来た。 船はただ乗って海に出るほか、のんびりと釣りを楽しんだりもする ▼誕生 1998年8月24日(ぐうしきが2021年8月1日が舞台のため) ◆通貨シナリオ 『偶像は四季に祈る』 【後遺症：イチヤ様の夢】 幸せな夢を毎日見る。 しかし目が覚めた時、感じていた幸福が幻であったと気づくだろう。 シナリオ開始前、毎回SAN値を1D5減らす。

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