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「花冷えに亡く季節」HO2のネタバレを含みます。 サナトリウムにくらす少年。 心臓に根を張り血管から花が生える病気を患っている。 あまり人と関わらないため冷たい印象を持たれがち。 日がな一日、本を読んで過ごしている。 常に胸から生えてくるサボテンで体や服が傷だらけになるため、包帯を欠かさず巻いている。 無理に花を引き抜くのは痛みを伴うので支障のない範囲で放置してる。そのせいで目元は花に覆われあまり見えない。 一人称/俺 二人称/君 好きな物/ホットミルク 嫌いな物/花 以下秘匿バレを含む ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ○物心ついた頃から体のあちこちに芽が出て花が育っていた。痛いのを我慢しながらも生える度に引っこ抜いていたがついには手が付けられないほどに増殖した。かつての友人からは気味悪がられ、迫害を受けた。両親も治す目的としてサナトリウムにリトを送ったとは言っているが、どうせ気味の悪い子供と共に暮らしたくないから施設に預けているんだろうと思っている。実際、この施設に入ってから面会のようなことはしていない。 ○人と交流しないのは、1度失った温もりを思い出したくないから。 眠れない夜に両親の胸に抱かれた、優しく、温かな思い出はこんな体になってしまってはもう一度手に入れられることはない。 また突き放されることに怯えて人に触れたくない。 ○胸から生えるサボテンが憎らしくて仕方ない。 しかし触れようとしてもこちらも傷を受けてしまうので手が出しづらい。余計ムカつく。 たった1度だけ綺麗と言われた記憶がさらにその手を止める。認められたことがすこし、嬉しく感じた。 ○自分の体の植物についての本を読む度に皮肉にも植物の知識が身についた。触れることに抵抗を感じるから図鑑の絵を見ているうちに生き物の知識だけは頭に入った。

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