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播本 会(ハリモト カナエ) ハリモト カナエ 女の子っぽい名前だけど、190ある男なので、初対面でまぁまぁびっくりされる。 大男特有のびっくりされないように気を使い過ぎて、周りにも気を使われる負の連鎖。 ただ、打ち解けた相手には「はりもっちゃん」とか呼ばれたりもする。 高校卒業後、事務担当の公務員になり役所で働いている。 背が高いこともあり面倒な人が来た時に威圧要員として窓口に連れていかれたりもする。 よく窓口に呼んでくる後輩がいるが、自分を呼ぶときにも少し無理をしているようにも見えるので、そろそろ慣れてくれないもんかな、と思いつつ、呼ばれれば素直に窓口へ向かう。お礼にチロルチョコをくれることが多い。 DARSとかTOPPOとかは一個の大きな包装だから、もらう側が嫌かもな、と考えてしまう。 名前の由来は「射法八節」のひとつ、会（カイ）より。 会：弦を引き切って心を落ち着かせ、手を離す準備の段階。弓道の写真を良く取られてるポイントがここらしいです。 精神統一法として、アンカリング法という手法を使っている。 これは「何かをするとこういう精神状態になれる」という癖を自分につけてリラックスしたり集中したりする方法である。 初めて読んだ本に「例：自分が居る日常的な風景を考えて落ち着くなど」と書いてあったため、人のいない通学路や祖父の経営する弓道場、学校の教室などをイメージして集中するようにしている。 たまにそのイメージの中に学友や祖父が映ることもあったが、それはむしろよく集中できている時だった。 クラスメイトがたわいもない会話をしていたり、弓の手入れをする祖父の姿はかえって日常的なものだからだろう。 ただ一人、静という少女がその想像の中に映るときには何故か集中力が途切れてしまい、弓を構え直してしまう。 彼女に対する感情について、今のところ整理はついていない。 最近は職場をイメージして精神統一をやってみてはいるが、あんまりしっくりは来ていない。 もう学生ではないのだが、昔からの名残で人のいない教室や祖父の弓道場を想像することが多い。

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