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冒険を経て、ライオンの姿を捨てて滑り台になった。 移動も可能。子供たちの人気者である。 ライオンである。種類はトランスバールライオン。 ライオンの本来の寿命は14歳前後であるが、それをはるかに超越している。 それは、過去に魔術師によってかけられた「延長」の呪文の効果であり、不死の体となっているからである。 長く生き過ぎたため人語を理解し、人間の生活や社会にも順応している。 その長い長い人生の旅路の中では幾度もの冒険があり、積み重なった知識はもはや賢者や仙人と言ってもいいだろう。 ミ＝ゴの研究員と繋がりを得たアグニは、彼らの技術によって彼らが使う呪文「光の空隙」に必要な魔力が込められた水晶を譲り受ける。それはアグニの体内。額の部分に埋め込まれている。発動は脳による電気信号。この力で姿を視認できなくすることによって、人間たちが闊歩する街を普通に歩いて過ごしている。透明人間のようなものだ。 既に目標も何も失った彼は、何をするわけでもなくただ永劫に流れる時をのんびりと気ままに過ごしている。 本人のその自覚はないつもりだが、いつか来るのかもわからない死に場所を探しているのかもしれない。 人間が好きでよくその生きざまを見守っている。いわゆる人間観察というやつだ。 日本に流れ着いたのは150を超えたくらいの頃だが、そのころにはすでに数多の呪文を会得していたため、関ケ原の戦いとかも物見遊山気分で割とすぐそばで観戦していた。戦国武将が好き。石田軍を応援していたので小早川の裏切りはショックだったようだ。 数百年の時の中で世界中を旅し、時に地球外にもこの次元の外にも訪れた彼だが、最終的には日本が好きでここ数十年は日本列島に居座っている。 ミ＝ゴの研究員とは普通に友好的な関係を築いており、人間とのやりとりに便利だからと言う理由で現代科学の結集であるスマートフォンを所持。この無機物そのものに魔術刻印がなされており、視認できないが常にアグニの周囲に漂っている。自身と同様の方法で視覚隠蔽を解除でき、その器用な手指で操作できる。 彼のことを理解している人間も少なくはなく、それらの人物たちともスマートフォンを用いて小粋にLINEなんかでやりとりをしている。 職業：ライオン DB：2d6 装甲：2ポイント 技能 爪：ダメージは1d6+DBとする。（爪は鋭いので） 噛み付き：ダメージは1ｄ10+DBとする。（噛まれると死ぬので） 運搬：自分以下の重量の生物や物質を乗せ運ぶ技能、技能成功で重量による速度不良や両手がふさがるなどによるデバフ効果がなくなり、DEX減少もない。 遠吠え：すごく遠くまで聞こえる鳴き声を発する。周囲に動物がいる場合呼応して叫びだす。 駿足：瞬間的に400ｍの距離をDEXの5倍速で走る抜けることができる。 呪文：光の空隙（VOIDLIGHT） ミ＝ゴの研究者より受け取った水晶によって、アグニの体のみならばＭＰ消費なしで発動が可能。 対象から発せられる光を完全に遮断し、空間をゆがませることで外部からアグニを視認できなくする。

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