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生まれてから１年のバブ。 一人称「ぼく」。 自分の見た目に絶対の自信を持っており、何事が起きても自分の美しさに免じて許されると思っている。ナルシストなわけではなく、あくまで「そうである」という価値観。許されなかったり通じなかったりすると「お前変わってるな」という疑問につながる。 細かなアクセサリーや宝石の装飾細工職人。手先が器用なわけではないが、努力でその技術を培った。作った装飾を自分や仲間につけてもらい、「似合う」と感じたら完成。自分から人前へ赴くことを極端に嫌うため、街へ出る仲間に納品や売買を頼んで仕事を成立させている。でも自分自身あまり着飾ったり装飾品をつけることはあまり好まない。 その技術を応用し、たまに家の大工仕事なども行う。 【過去】 覚えている記憶の中で一番古いのは、白雪姫（ジェイミー）に手を引かれて歩いている光景。今よりも少し体が小さかったから、彼も街並みもとても大きく感じられた。英国の繁華街、その日も彼と一緒に歩いていた。 祭りがおこなわれていたのか、人が普段より賑わっていた道中。ジェイミーと繋いでいた手がふと離れてしまう。人波にもまれ、はぐれてしまった彼は心細さに彼を探しまわる。そんな中、とある露天商で売られていた装飾細工。その美しさに一瞬目を奪われ、緊張の糸を一瞬途切れさせてしまう。 その時。彼の手をつかみ、強い力で引き寄せる力があった。ジェイミー？そう思った先に視線を向けるが、そこには見知らぬ男たち。 そして思わず視線を向けてしまったがために、不本意な魅了が発動されてしまう。 しまった。そう思った時には既に手遅れだった。 そのまま金持ちの家へと連れ込まれ、美しさを飾り立てるように男たちの好きにされる。かわるがわる自分の美しさに魅了された者達が自分にかしこまろうとする。ある者は自分を己の欲望のままに蹂躙し、ある者は自分になじられることを望みそれを強要する。それらの行為すべてが、自分の美しさのせいだと責任をなすりつけられる。微温湯のような檻にとらわれていた彼だったが、ついにはこの美しさをもっとたくさんの人に知ってもらうべきだ、それが君のためだと主張した貴族の男の一人が、闇オークションを開催。その目玉商品とされる。 自分の見た目というものが、こうまで人間の価値観を狂わせるのか。自分の能力というものが、こうまで人間を狂わせるのか。たった一人のそれに一体どれだけの価値があるというんだろう。そうまでに、僕の見た目は美しいのか。 自らの身体が嬲られる中、自分の心と身を守るため、歪んだ価値観を構成していく。自分が美しいから人は自分のいう事をきく。自分のわがままを進んで聞いてくれる。自分の失態も簡単に許される。それは、全部僕が美しいから。 豪奢な宝石や薄い生地の服で着飾られステージに立たされる。身につけさせられたきらびやかな宝石のどれにも美しさを感じなかった。 気持ち悪い。人間のいう美しさというものが一体なんなのか。吐き気がする。 様々な額が頭上でとびかう。自分の目はふさがれている。その目は人を狂わせる美しさがあるから、落札者にのみその瞳を見る権利が与えられるんだそうだ。 壇上で舌でも噛み切って死んでやろうか。その姿すらお前たちの目には美しく映るんだろう？ それかお前ら全員に殺し合いをしてもらおうか。それすら僕のためにやってくれるんだろう？ しまったなぁ。屋敷でそれをすればよかった。 そう思い、閉じさせられていた目を無理矢理開こうとする。 その時。 会場からどよめきが湧き上がる。何が起こったのだろうと辺りに耳をすませれば、どうやら高額での落札者が出たらしい。 その金額は「二億」。今までで最高額だった。 そしてその落札者以降、その額を上回る額を提示できるものはあらわれなかった。 オークションが終わり、丁重に落札者の元へ送られる。自分を買った人間は、二億という価値をつけた人間は、いったいどういう奴なんだろうか。一目見てから、死んでやろう。 そう思い、目を開ける。 そこにいたのは……白雪姫、ジェイミーの姿だった。 その後なんやかんやジェイミー救われたのだと理解した彼はジェイミーに泣きつき感謝し、泣きながら腹いっぱいに好物をおごってもらうのであった。 あの時、露天商で見た装飾細工。一瞬しか見れなかったけど、とても美しいと思った。きっと本当に美しさというものは、あの輝きのようなことをいうんだ。 そう思った彼は、自分の仕事として装飾細工の職人を目指す。周りから与えられた「美しさ」の価値観ではなく、彼自身が感じた「美しさ」を表現したいという、彼の潜在的な欲求なのかもしれない。 二億だって言わせたいがためにかわいそうになってしまった。 咆哮エトランゼＨＯ４ネタバレ------------------------------------------------------------------------- ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 【ＨＯ4/人魚姫】 貴方は生まれてすぐに、【白雪姫】を通じて【アリス】に預けられ、クレイシへ加入した。 貴方はキーザの落とし子である。背中には任意の鉱石が生えている。 貴方はそれ以外、自分について何も伝えられていない。 自分がどこで生まれたのかさえ知らない。意識がはっきりとした時には既に【白雪姫】と共に居た。 【白雪姫】と共に居た場所は、地球上で人間が生活している国であれば自由に決めて差し支えない。 その国の言語が貴方の母国語となる。 貴方の実年齢は生後半年から二歳の間であるが、貴方の見た目は小学生から大学生の間である。 クレイシにいる期間の中で、見た目の成長は確認されていない。 実年齢や特殊能力についてクレイシのメンバーに伝えていても構わないし、黙っていても構わない。 少なくとも、【白雪姫】からは伝えていない。 時期と回数は任意であるが、貴方は人間に、自らの命に関わるような迫害をされたことがある。 それが善意か、悪意であるかは問わない。 ＜迫害例＞ ・ストーカーされた ・痴漢された ・既婚者や恋人がいる相手に好かれたことにより修羅場に巻き込まれた ・アルバイト先で自分と同じ時間のシフトを巡って喧嘩が起こり、強制的に辞めさせられた 職業：裏家業ではないことが望ましい。 　　　接客業は大騒ぎになる可能性が高いため、非推奨とする。 年齢：生後半年～2歳の間（表向きの年齢は自由） 性別：自由 推奨技能：目星、芸術（歌唱）、回避、その他必要だと考えた技能 特記事項：APPは最大値で固定となる。実年齢に対するＥＤＵの上限は無視で構わない。 継続探索者でこのＨＯを使用する場合、【継続探索者の姿を模した落とし子】という設定の新規探索者となる。新規継続に関わらず、クトゥルフ神話技能に+5％する。 貴方の見た目は人の心象を大きく左右する。 任意の交渉技能に+50％する。 この50％はどのように割り振っても構わない。 『特殊能力（人魚姫）』 ・人魚姫のサイレン（呪文） この呪文は歌い始めると同時に効果が発動される。 3MPを消費し、《歌唱》技能に成功することで、任意の一名の行動を一度、自由に選ぶことが出来る。 この技能ロールは毎ラウンド成功し続けた場合、追加のMP消費を行うことなく別の対象に呪文の効果を行使することが出来る。 呪文を使用している最中、《回避》以外の行動は行えない。 ・不本意な魅了 貴方が直接目を合わせた相手は、貴方に対して非常に好意的な行動を示す。 交渉技能に70％の補正を与えるが、貴方が相手の意思を操ることは出来ないため、その後ストーカー化するなどの恐れがある。 この魅了を同じ相手に複数回使用する場合、二度目以降は相手の心臓などが結晶化し死亡する確率が10％ずつ上昇していく。 腕など、相手の一部分を結晶化させる場合、《交渉技能》に成功することで固めることが出来る。 相手はその部位を使う技能の技能値が半減する。 クレイシ所属の者に対しては無効となる。 尚、魅了部分について本人の意思は関係ないため、貴方は普段からコンタクトレンズ、サングラス、ヴェールなどを着用しているだろう。 目が何かで覆われている場合、この特殊能力は使用できない。

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