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香々背 臣(かがせ おみ) ゼロ課のチーフ。 よく通る声と大股で歩く背筋の伸びた後ろ姿。その背に揺れる尻尾のような髪の毛が印象的な男。 班長である責任を感じさせないような飄々とした佇まいで笑う男。 一見すると威圧的にも見えるが口を開けばわりと愉快なおじさん(おにいさん)。 緩急つけた性格で度量も懐も広い。許容範囲が広いので滅多なことでは怒らないが、任務中は厳しい面もみせる。なおメンタルは鬼のように強い。 元来感情豊かで表情はよく変わるほうだが、周囲に合わせている場合やそうした方がいいと判断した時にも本当にそう思っているかのように見せることがある。 個人の能力は重視し個人の感情を切り捨てる一面があるが、それは全てチームの安全確保のため。誰よりもこのチームのことを大切に思っており、誰一人かけてほしくないと願っている。そのための万全を期すことに余念が無い。 仕事上、常に己を律している。それを脱ぎ去れば、温厚で感情豊かな愛に溢れた人となりだと分かるだろう。 対人での交渉や読みあいが得意としており、チームで動く時は専らその辺を担当している。 身体能力は並。可もなく不可もなく…一般警察官レベル。一応鍛えてるのでウェイトは重め。 庭師の事件を追うようになってから花についても調べることも多く、植物の知識も増えた。 チームメンバーのことは信頼しており、余程の怪我や不調でなければ過度な心配をしない。そして、しないように心掛けている。班長であると同時にチームメンバーとも思っており、主導権を握って動くよりも個々を尊重して動くタイプのリーダー性。必要でればまとめたりはする。内部犯を疑っていることは口には出していない。 3年前に恋人である相模原涼を庭師に惨殺されている。 恋人関係にあったが同じ職場であるということも含めて周りには口外せずにいた。人との付き合い方が上手い自分が、初めて視線を奪われるような、強烈な印象を抱いた人だった。俗に言う、一目惚れだった。 事件のあと、願掛けも込めて髪を伸ばし始めた。彼女と過ごした最後の会話の内容を今も思い出せないままでいる。燻り続ける復讐心を理性や矜恃で抑えてつけている理性の人。 好:焼肉、ラーメン、肉じゃが 苦手:ブロッコリー、マヨネーズ 趣味:読書、散歩、マジック 誕生日2/17 水瓶座 血液型O型 シナリオ 庭師は何を口遊む PC1 エンドA 庭師後 最愛の人を手にかけることで守った、その経験は根が深く、遅効性の毒のように精神を蝕んでいる。婚約指輪ははめておらず、お守りのように首から下げている。服の下、心臓に最も近い位置で銀の輪が揺れる。 大切なものだと認識し、支えとしているのが零課のメンバー。道を誤れば正し、支え、導く……たった一人のための一等星にはなれなかったが、チームの航海を導くための光に、今度こそなれるだろうか。 願掛けのために伸ばした髪は切らずにそのまま。凛と伸びる背に揺れている。そこに込められるのは新たな願い…長くなり過ぎないように切る程度の気楽さと共にそれは切に込められた。 内に秘めた激情と表在する冷静さ、感情と理性のどちらをも制御し己を律する。その性根はどこまでいっても愛情深い性質である。

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