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蝶元 挑(ちょうもと いどむ) 【生い立ち】 彼は死ぬのが怖かった。死に底しれぬ不安があった。家族を殺人鬼に皆殺しにされるのをベットの下からただ見ていた10歳の夜。。毎日死んだ後のことを考えた。死ぬ瞬間のことを考えた。父は、母は、姉は、兄は、なにを思ってなにを考えて死んだのか。そんなことばかり考えている。道端で引かれている猫、心臓発作で倒れる老男性、通り魔に刺された若い女性、日常に突然の死はいつでも訪れる。それは彼も例外ではない。彼はそんな恐怖から逃れるための何かを探していた。 ある日いつものように仕事の依頼を受け、久世と共にとある男性を処理した。持ち物を物色していると一枚の封筒があった。表に「遺書」と書かれており、裏にはこの人物とは違う誰かへの宛名。なにかピースがハマった気がした。この男性は自分に突然訪れるであろう「死」を覚悟していたのだ。彼が求め続けていた答えが見つかった気がした。 それから彼は死を覚悟した人間がなにを考え、なにを思い、そして自分の大事な人、最後に伝えたい人になにを伝えたいのか知るために書かせたいと思うようになった。自分の家族がもし伝えたいことがあったらなんと書くのか知りたかったから。死への恐怖が少しでもなくなれば良いと願いながら。 【職業　殺し屋】 なぜ彼が殺し屋になった理由は、家族が殺された日殺人鬼に向かって一矢報いたためである。気配を消し左目に突き刺したボールペンの感触は今でも鮮明に覚えている。殺人鬼を死に至らしめることはできなかったが、なにを思ったかその男は彼を引き取った。彼は殺人鬼を恨んでいたが殺人鬼を殺すために、18歳になるまでその男の元で生き、殺しの術を学び、仕事を得るまでとなった。殺人鬼から学べることがなくなった頃、殺人鬼は仕事に行ったまま帰って来なくなった。この世界ではいつ死んでもおかしくない。けれど…彼は本当に1人になってしまった。 【性格】 基本的には物静かで自分の考えを淡々をしゃべるタイプだが口は悪いし冗談も全然いうしノリもいい。久世とはとても気が合うし、考えが合わない部分も聞いてくれるので話してて苦にならない。 少し殺人鬼の話し方が似てしまっているのが本当に気に食わないが治るものでもないので諦めている。 【久世との出会い】 仕事の帰り偶然出逢い、同じ仕事をしているということで初めは警戒していたが管轄が被っていたのが顔を合わせることが増え、隠密特化の自分と違い戦闘メインの久世と協力することで得られることも多く、協力しているうちに今では相棒と呼べるまでになっている。

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