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「いやぁ、助かったわ。今日の仕入れが間に合わないと思って連絡した甲斐があったわね。今後もこの調子で頼むわ」 「私の紅茶はどう？ いい茶葉が入ったの。たまには一息吐いて、ゆっくり休むのも乙なものよね」 「カノヨ街」HO:壱番地の標本　氏名：篝（カガリ）／職業：喫茶店店主 どんな話にも熱心に耳を傾けてくれる、みんなの気さくなお姉さん的存在。優しい風貌に見えて肝は据わっており、自分の利を第一とする。 カノヨ街の一角に喫茶店《玉鬘（たまかずら）》を営み、美味しい紅茶と笑顔を届けている。新しいことや物珍しいことが好きな一面があり、勝手気ままに動くため喫茶店は不定期で営業している。妖怪「猫又」のため、頭には猫耳、尻からは二股の尻尾が生えている。 なお、着物の下には脇差を忍ばせている（『古今著聞集 変化第二十七』「観教法印が嵯峨の山荘に～」参照） ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　以下、秘匿HO内容 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 氏名：篝 沙月（かがり さつき）／職業：コンピューター技術者 私は知っている。「全ての人が幸せに暮らしている世界」だなんてマヤカシだ。 ここには私の望む「非日常」はあるが、私の望む「自由」はない。私は勝手気ままに暮らすのが性に合っている。 だから私は「カノヨ街」のデータベースを盗み出し、私自身の収容コードを取り戻す。 喫茶店はそのために必要な情報を電子機器に関連しない方法で手に入れるための手段に過ぎない。 猫又は人を化かす妖怪ってのはよく知られてるけれど、それを日頃から言っておいた方が少しは油断するでしょう？ ただ、勘違いしないでほしい。『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損』って言葉もある。私の目的はもちろん決まってるけれど、できる限り、その過程だって楽しみたいものなのよね。

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