タグ： 軟体齧歯

「宇佐見千路です。基本船弄ってるか家で寝てるかです」 「あ゛〜〜〜〜〜〜三徹の後の煙草でしか生を感じられねえ」 「職場がクソなのは分かっちゃいるが10年勤めりゃ情も湧いてね。給料は悪かねえし。ただほんと言い逃れようもなくクソ」 目が死んでいる船舶整備士。 大学卒業後に勤めた会社で順調に出世を重ねたが睡眠時間は反比例して減っていった。SANは高めなので多分肝が下手に据わっていたがために逃げるタイミングを逃している。ゆるやかに精神を飼い殺された結果、娯楽に割く神経は煙草以外に息をしていない。貯金は増えるが神経はすり減り、目と肺が澱んでいく毎日。 学業適性は悪くはなく察しもいい。ただ性格上の問題なのか恐ろしく潔い、言い換えれば諦めが早い。性格として持ち合わせるお人好しも相まって、トラブルにとにかく巻き込まれやすい。恐らく肝っ玉の太さはそこに影響しているが、裏を返せば「期待」を抱くこと自体を諦めている節がある。 両親は早世しており、双子の弟が2年前に死亡している。弟が妻子持ちだったが、甥姪にあたる姉弟にはほとんど会っておらず、実質天涯孤独と言える。 辛うじて特技と言えるのはボクシング。学生時代に打ち込んでいてそこそこ強かったが現在はほぼグローブに触れる機会もなく、正直ちょっと型を忘れかけている。

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