タグ： 創作

元軍人。世界大戦が起こる前、優秀だった彼女はなにものかの引き金により、吐血し、体調を崩してしまう。そのために前線を外される。 もともと女というだけで家族からも見放されそうになっていた彼女は、努力でここまで上り詰めていたのに、と、深い絶望に苛まれる。 急激な体調の変化は同僚から盛られた毒が原因だと気づいたころには余裕がなかった彼女。既に彼を同じ手口でやり返そうと、勉強に勉強を重ねついに 「その場にあるもので」「証拠を残すことなく」「確実な殺人」をできるようになってしまった。同僚は毒殺し、そして薬学に造詣が深くなった彼女は その知識を生かして毒ガス兵器の開発の一部に携わったためにまた功績を上げることが出来た。 そのころから彼女は狂い始める。いわば強迫観念に取り憑かれた行動である。毒で人生を狂わされ、毒で人生を救われたのだ。 馬鹿にした人間が苦痛でゆがむその顔、どんな地位の高い人間でもこの一匙で決まってしまうのだ。 力など自分が築いていたものなどどうでもいいのだ。…と次第にその快感におぼれていった。 「なぜこんなことをするのか」と問われても、「人がゆがむ顔が好きだからだ、命を握ってる感覚が、たまらない。どんなに殴っても死なない人間が、 僕の一滴で決まるんだ。」とにこやかに返すだけである。 また同僚が男だったため、男を殺すほうが好き。だが生きている男は嫌い。表面上はにこやかに取り繕っていて、口当たりもまろやか。 軍医のため、職業技能は「医者」に加え、「こぶし」「MA」をとっている。

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