タグ： 舞う蝶の子

私立の男子高出身。 アイドルになるきっかけは歌い手活動であり、 元は幼馴染3人組で歌い手をやっていた。 その時の活動名は「セア」 かなりの大手で顔こそ出さなかったもののファンは沢山いた。 その成り上がりで現在のアイドル活動を続けている。 アイドルとなり事務所での方針が決められたのをきっかけにキャラ作りが始まった。 元からリスナーは男性よりも女性の方が多いのは知っていたがさらに確保する気なのだろう。 さらにライブを行い顔出しをしようという話になった。 彼は元より対人を得意としない。 それは単に彼が極度の人見知りで引っ込み思案もあるが、さらにこの顔がコンプレックスだからでもある。 自分でも自負するほどの顔の良さ。 それは良くも悪くも彼の人生を左右している。 女性が好きそうな顔はもちろん。男性ですら寄ってくることがある。 それを知っている幼馴染は心配してくれたが2人の舞台を潰す訳にもいかない。 そうして話は進んでいき、センターを務めることになった。 ニュースなどでも話題になりSNSで期待をする声が高まる。 その度に彼の心臓はうるさくなる。彼はその音に聞こえない振りをした。 そうして何事もなくデビュー。初のライブを成功させた。 事務所が狙ってた客層も無事にゲット出来た。 SNSでは「イケメン」だの「声がいい」だのと反響を呼んでおりトレンドとまでなっていた。 その影で昔からのファンは応援してくれるものもいれば自分たちだけのものという熱狂的なファンの戦争が行われていた。 そうして、事件が起きたのだ。 いつも通りになった日常での帰り道。 フリルの着いた服を着たツインテールのいかにもお人形さんと形容できるような格好をした女性と対面することになる。 彼はその人がよくライブで目立つようにそういう服を来てくる人だと瞬時に分かっていた。 そして、自分に会いに来たこともなんとなく想像が着いた。 ただ個人間でのサービスはやっていない。 お引き取り願おうと思ったところで彼はその人が手に持つ凶器に気づいた。 あちらも気づかれたのに気づいたらしい。 一目散にこちらへと走ってくる。 そして、手に持ったそれで腹を突き刺した。 鋭い痛みと共にじわじわと自分の血液が漏れ出るのが嫌でもわかってしまった。 彼女は狂ったように何かをボソボソと呟きながら馬乗りになり、立て続けに襲いかかってくる。 やがて、体温すらも奪われて意識を手放した。 次に目覚めたのは病院で、重症箇所の腹部はこれでもかというくらい包帯が巻かれていた。 あのあと、今回の事件の女性は捕まったらしい。 動機は予想通り、アイドルデビューによる毒占欲だった。 「セアくんは私だけのものなの。他のやつなんかに渡さない。と供述しており〜」と室内付属のテレビからニュースが流れる。 それを震える手で消した。完全にトラウマになったことはわかった。 あの時、馬乗りにされて見上げた彼女の顔は狂気そのものだった。すべての女性がそうでない事くらい頭はわかっているが体はわかっていないようで両手でいなすように抑えているのに震えが止まらないのだ。 ただ、ここで辞める訳にはいかない 彼は必死にリハビリをしてステージ上だけでは何とか笑顔を振りまくことに成功した。 ただ対人はどう頑張っても不可能であった。 これが彼の異性恐怖症のトリガーである。 余談だがネットの中でも「セア」と名乗っている。 花嶋 碧の兄でもあるが妹とは犬猿の仲である。 そもそも妹のことを覚えていない。ずっと一人っ子だと思っているし、今となっては何の因果が働いたのか妹という存在は世界から消されている。 もう誰も思い出すことは無いだろう。 また同級生に九条 唱がおり、片想いであったが海外へと行ってしまったためその思いは言えていない。 一人称…俺、僕 二人称…君、貴方、おまえ 三人称…君たち、あなた達 通過シナリオ Fearless

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