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白髪のショートボブでクマの目立つ少女。 身長は157cm、胸は大きめ。 丈の長いシャツを着崩し、そのシャツで隠れる程度のショーパンと、その上からファーのついたコートを羽織るだらしない格好をしている。 神時探偵事務所で助手(本人は居候という認識)として生活する高校1年生の少女。助手としての仕事は主にハッキング・クラッキング。得意というわけでもなく、取り柄のない自分でもオーヴァードとしての力を活かせるのがこの方法だったというそれだけのことであった。 助手として働いているのも働きたかったからなどではなく数年前、事務所の主である神時出雲に拾われたから、何か形として返そうとしてのこと。 しかし、家事もダメ、調査もダメ、出来るのは精々探し物だけといっそすがすがしいまでの穀潰しという散々たる結果に終わってしまった。 その上で１６歳になる年になり、高校へ通いたいと図々しいお願いを聞き届けられより穀潰し度が上がることになる。 それでも、御雷のハッカーとしての知識はともかく、オーヴァードの力を借りたズルもとい腕だけであれば、その筋では"フツノミタマ"として知られ始めている様子。だからといって出雲以外から仕事を受ける気などはないのだが。 無理を言って通わせてもらった高校も御雷の素行不良というより奇行の数々で不良学生と噂されてしまっている。ある時は街に跋扈する不届き者を成敗したり、ある時は公園の花に話しかけていたり、ある時は眠くなるような厚さの本を読んでいたり、ある時はバイクを乗り回したりと突発的で一貫性のない行動は枚挙に遑がないので当然といえば当然である。 性格も掴みどころがなく、物事に御雷本人はまるで興味のないようなリアクションをとる。ただ子供の涙に過敏で泣いている子供は放っておけなかったり何か自分の中にある信念のようなものは通していたりといった一面も持ち周囲には余計困惑されている。 「自分がされたら嫌なことはしないが、された事は必ずし返す」をモットーにしており、下手に探りを入れられるのが大の苦手。 好きなものは自由。嫌いなものは見透かしたような目をする人間と子供に優しくない人間。 基本的に自己評価が低く、自分に取り柄がないからと一貫して自分に振られる仕事を振り払うきらいがある。 シンドロームはブラックドックとサラマンダーのクロスブリード。電撃の扱いに長けている。 そして、御雷はその身に『賢者の石』を宿す適合者であり、出雲に拾われる前は、在日米軍オーヴァード部隊テンペスト末端の研究所が行った適合実験『セージ計画』の被検体の一人として施設に収容されていた。体内に石を取り込んだその日、施設を資料や研究員を完全に消滅せしめた。軍事基地の研究中の爆発事故ということで処理されたが、現在もテンペストは賢者の石の回収を目論んでいる。当然、『賢者の石』の価値を知る他の組織も例外ではない。 ・T市CP第1話『T_hreshold』追記　※1話微ネタバレあり 3年前に死んだはずの妹を見たという少年 山本裕理から、御雷は妹探しの依頼を受けることになる。 その中で、【死人が出歩く噂】を追う正義漢で同じ学校の生徒である雷道 鉄斗、【謎の少女マキナ】の警護をしていた奇妙な淑女不知 花と出会い、偶然にもつながっていたそれぞれの目的を追うため協力することになる。 矛盾する死人目撃者の記憶、T市の地下研究施設で行われていた非道な実験、収集と保身の為に動いていたUGN T市支部……。それぞれが絡み合い引き起こされたこの騒動は、地下施設脱出の先導者"ヒーロー"菅原 真と彼らに付き従った物達を憎悪に駆り立てる結果となり、御雷らは暴走する菅原を止めるべく戦い、死闘の末鎮静化された。 この事件を通し、怖いようで根は優しいUGNチルドレン"Ⅺフィニス"東堂 刻葉や、結末がいかに残酷であっても絶望の中で周りを鼓舞し続けた菅原、ジャームに堕ちる寸前の菅原を救った雷道に、再会に怯える春乃を兄として抱きしめた一般人であるはずの山本らに充てられた御雷は、少し、ほんの少し自己評価に好転が見られているようだ。 しかし、いい事づくめの大団円ではないのも事実。御雷の体内に眠っていた『賢者の石』もまた、荒ぶる衝動に強く充てられているのだから。

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