タグ： PL:sora667 遠吠畢生 デザイナー

・容姿 髪はほぼ白髪の車いすに乗ったちょっと元気のなさそうな男性。 脚にはそのあまり動けないのを隠すように蝶の形の制作物がある。 ・信念 自分と同じ立ち位置の者達に笑顔をいっぱい分けること。 ・重要な人々 家族。 ・意味のある場所 自分の作業室、自分がよく行く病院。 ・秘蔵の品 自分が制作してきたものを作り上げた彫刻刀。自分に「ありがとう」と言ってくれた人の笑顔。 ・特徴 ちょっとふんわりしてるような人。 コミュニケーションが苦手そうに見えるが、単純に疲れているだけ。 ・恐怖症、マニア 夢恐怖症、幼児恐怖症 足が不自由な人がその不自由な脚をコンプレックスだと思う人に向けて、そのコンプレックスを”隠す”ものを作るデザイナー。 その隠すものは様々で、蝶の形の物だったり、大きなバッヂの様な物でもある。 ーコンプレックスだなんて思わないで。その足を素敵な自分の大切なものに変えよう。 笑顔。 笑った顔。 みんなにそういった顔をしてほしくて、みんなのためにデザイナーをめざした。 がんばろう。がんばろう。がんばろう。 がんばってみんなを笑顔にさせよう。 そんな想いだけで動き続いていた彼は、自分の身体が壊れるまで、作ることに集中していた。 それは急な出来事だった。確かに彼は何十時間も作業台から動かなかった。何日たったかもわからない。清潔感？そんなこと言っている場合じゃない、こうしている間も苦しんでいる人がいる。 自分の事なんかかまってられない。そんな考えで制作し続けた。 ー完成した。 やった。やっと自分でも認めれるものができた！さっそく病院に話をしてみよう・・・！きっと喜ばれる！ そうして一歩歩いた瞬間。 メキッ。 最初は思った、そりゃあ、何十時間も動かなかったら、骨の一つもなるさ、と。 だが、痛さが尋常ではなかった。そのまま転び、痛さに悶えるしかなかった。 痛い、痛すぎる。動かない足を引きずって電話をした。 本来はこの制作物を届けるはずの病院に。 病院に電話をし、緊急で運ばれた。 脚は急な運動により負荷がかかり、変に筋肉が動いてしまい骨にまで影響していた。軽い骨折ではあったが すこし後遺症が残るものだった。一般的平均の走りは出来なく、ゆっくり歩くだけにしなさいと、伝えられた。 まるで悪魔か何かが彼に「そんなもの作るなら、まずお前がその状態になり、理解しろ」と試練を与えたようだった。 人はこんなにも脆かったのか。そう彼は感じた。 それから彼は走ることはせず、歩くだけでもたまに痛みが来るため、車いす生活へと変わった。

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