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【職業:医師】 職業技能P：EDU×20 特記：〈信用〉に+10%のボーナス(2015サプリ参照) 【特徴表】 ・影が薄い(2,2) 生まれつき目立たない。〈忍び歩き〉および〈隠れる〉に+20%。 【性格】 楽観的でもなければ悲観的でもない、抑揚のない性格だと周りからはよく言われる。 かと言って他人に無関心なわけではない。助けを乞う患者のことは見捨てず、懸命に治療に付き合う芯のある医師だと評価されることがある。本人曰く、「人の面倒を見るのはあまり得意ではない」らしい。 趣味といえば酒を少々嗜むこととダーツくらいしかない。 「漫画とかで医者のキャラがメスとか注射器投げて戦うことあるでしょ。あれ出来たらカッコいいかなって(本人談)」 とのことだ。もちろんこれを聞いたお付きのナースからは頭をしばかれた。 【不定の狂気】 6→チック　期間５か月 【踏破シナリオ】 ・〈囀りとメメント〉 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 以下、長文。見たい方はどうぞ。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ------この世に平等という言葉があるとするなら、それを口にする事こそ不平等だろう------ 人は死ぬ。それは時を、場所を、感情を選ぶ暇もなく必ず訪れる瞬間。それが死というもの。 百合川景墨という男は、そのことを若くして理解していた。 彼が15になった雨の降るあの夜、彼は目の前で実の弟を弔った。 自分よりも数倍、数十倍優れた弟だった。勉強ができ、運動ができ、人付き合いもうまく、何より誰に対しても分け隔てなく接する「良い子」だった。その影で景墨はひっそりと生きていた。親からの期待を受けず、ただ目立たず生きていたい。そう思っていた彼にとって、弟は都合のいい存在だったのかもしれない。 弟は景墨によく懐いていた。どこに行っても「兄ちゃん、兄ちゃん」と付いて来る弟を時に邪険に扱った時もあった。それでも、そんな弟の存在が眩しくて、ほんのちょっと羨ましかった。 弟はきっと、生まれたことを祝福された存在なんだと。 それでも弟は景墨より先に死んだ。共に乗ったバスの横転事故だった。涙を、嗚咽を、絶望を垂れ流しながら目の前で動かなくなっていく弟からは、明確な死の匂いがした。 大勢の人が弟の死を嘆いた。葬式に参列した人達の声が聞こえてくる。「若すぎる」「あんなに良い子だったのに」「もっと話したかった」 「なんで兄の方じゃなかったんだ」 顔も知らぬ誰かが言った言葉だったのだろう。その言葉は景墨にとって「呪い」となった。それから景墨には弟が受けていた期待が当てつけのように浴びせられた。 その言葉通り景墨は努力し、医師になるまでになった。なぜ医師になったのか。「期待通りに社会的地位が高く、人に貢献できる仕事だったから？」「過去の経験から人を助ける仕事をしたいと思ったから？」 違う。 あの時感じた弟の死の匂いを拭いたかったから。 死に近い場所にいれば、死を目の当たりにする恐怖を感じられれば、あの時感じた死の匂いを別の匂いで上書きできる。自分にとっての死の象徴が、呪いのように付き纏う「弟の死」であってはならない。 それが彼が医師になった理由だ。 黒百合の花言葉：「呪い」 【Image Song】 ○デッドウェイト／キタニタツヤ

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