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「しののめ、めいだよ。のとめがいっぱい並んでるから、覚えやすいでしょ？」 「おれ…夕方くらいになると、すぐ眠くなっちゃうから。お星様もお月様も、しばらく見てない」 「なんであの時、おれのことだけ殺さなかったの？おれも、おれもあの時、」 「もう、ひとりぼっちは嫌だよ」 ・少しだけつり目気味のかたちに囲まれた猫を思わせる瞳は、朝と夜が混じった空のような紫色。 顔を覆うように伸ばされたサイドの髪と前髪は、生まれてこの方一度も染めたことの無い黒髪。 髪質は柔らかめで毛が細い。撫でたら気持ちがいいだろうけど、家族を亡くしてからは人に撫でられた経験はほとんどない。 195cmという長身だが、それに見合わず幼い顔立ちをしている。 ・普段からかなりオーバーサイズの服を好んで着用している。包まれている感覚がなんとなく安心するから。手も基本的に袖の中に隠れている。 いつも胸元からぶら下げている太陽をモチーフとしたネックレスは、姉からもらったもの。遺品。 私たちの目の色と同じで綺麗でしょ、とネックレスをつけてくれた姉の微笑みを、それを見守る両親の優しい表情は、今も大切な思い出。 服装の色は暗め系統が多い。髪も黒いので基本まっくろくろすけ。 ・友人と呼べる存在をつくってこなかった（つくれなかった）ので、あだ名で呼ばれることに憧れがある。 「のの」とか「めめ」とか、ちょっと呼ばれてみたかった。 しかし、今のバイト先の店長が「メメ」のため、被っちゃうから「のの」かな～とぼんやり思っている。 生憎、呼んでもらったことも呼ばれる予定もないけれど。 ・かわいいものが好き。癒される。 ソネザキさんのことも本当はめいっぱい撫で回したいが、毎度威嚇されるためしょんぼりしている。 体質のこともありペットを飼ったことはないが、飼ってみたいのはうさぎ。ふわふわでかわいいから。 キャラクターなどではちいかわが可愛くて好きだったが、ストーリーが思っていたものとは異なっていて、島編ではちょっと泣いた。 ・好きな食べ物は大判焼き。 スタンダードなものも勿論好きだが、ストロベリーやブルーベリーなど、変わり種を見つけては食べてみるのも楽しくて好き。 だが、最近様々な呼び方があることを知り、実はひとりで困惑していた。 もし誰かに好きな食べ物を聞かれたら、大判焼きって答えてもいいのかなあ… ・あの時の吸血鬼が、気が変わって自分を襲いに来ても無事でいられるように、せっせと血が不味くなりそうな食生活を心がけてきた。 野菜をひたすら食べてみたり、甘いものだけで生活してみたり、かと思えば激辛料理に挑戦してみたり…。 だというのに、割にすくすくと身長が伸びたもんだから首を傾げている。なんで？ ・手を繋いで、笑っている家族を見かける度に、羨ましさと妬ましさで、胸がきゅうっと締め付けられる様な心地がした。 自分には、二度とあの温かさは戻ってこないのだと突きつけられている気がして、すぐに目を逸らしている。 元々社交的な性格でもないうえに、大切な人をまた失うのが怖くて、ろくに友人も作れなかった。 本当は、親友と呼べる存在も欲しかった。 ひとりぼっちは寂しいから、手を握ってくれる誰かが欲しかった。 でも、その手が離れるようなことがあったら、いよいよ自分は。 そう思うと、ただひたすらにこわかった。 ・どうしてあの時、自分のことも殺してくれなかったんだろう、と思うことがある。 もう自分で死ぬことも怖くて選べないし、今更誰かに殺されるのだって怖い。 生きるのが下手っぴなのに、臆病なせいで死ぬことはできずにただ生きることしかできない。 悲しい、憎い、怖い、苦しい、さみしい。 マイナスな感情ばかり、自分の中でぐるぐると渦巻いている。 ・将来の夢は、気象予報士だった。 昔から空を眺めるのが好きで、なんとなく、雲の動きで天気がわかる。 青空だけじゃなくて、たくさんの星が輝く夜空も大好きだったから、またこの目で見てみたい。 死んでしまった人は、お星様になるとよく言われているし。 夜空を見上げて、星を見つめて、そうすれば家族がすぐそこにいるような、そんな気持ちになれるのかもしれない。 ・あの吸血鬼が、自分のことを見つけたら今度こそ殺されるんじゃないかとずっとずっと怖くて、見つけられないように大人しく、縮こまって生きてきた。 なのに、声をかけた相手は、吸血鬼で。 恐怖をあっという間に覆うように、殺意とも言えるほどの強い怒りが湧き上がってきたのには、自分でもびっくりした。 そうか、おれ、ずっと怒ってたんだ。みんなを奪った吸血鬼にも、なんにもできなかったおれ自身にも。 これは罪滅ぼしのための、一生で一回きりのチャンスなのかもしれない。 この吸血鬼に復讐できたら、おれはもう少し、生きやすくなるのかな。 ◆基本設定 一人称：おれ 二人称：きみ カラーコード：9E76B4 ◆特徴表 【3-1】天気予報士 【6-7】不屈の精神力 ◆家族について 父：東雲 空真（くうま） 母：東雲 ひかり 姉：東雲 日向（ひなた） ◆名前の由来 東雲：朝と夜が交じり合う夜明け前の空のこと。 明：夜が明けてあかるいこと。「日」と「月」。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■公開HO ☀HO太陽：『君は目覚めたい』 -日常- 君はフリーターだ。 今日も今日とて、コンビニでアルバイトをしている。 退勤後、道中で行き倒れている吸血鬼を見つけた。 -体質- 君は夜に嫌われている。 決まって日が落ちる頃になると眠りについてしまう。 長らく、月も星も見ていない。 ★共通特記事項 特徴表「暗黒の祖先」「行方不明の家族」「夜に弱い」取得不可 ・ ・ ■秘匿HO ■HO太陽 秘匿「お前はHO月を殺したい」 推奨技能：目星・聞き耳 あったら使うかも：交渉系・図書館 特記事項- ・年齢18～24歳(高校卒業済) ・職業：コンビニ店員固定 ※職業技能について 将来の夢を一つ決定し、それにちなんだ職業から技能を取得すること。 将来の夢とは「眠ってしまう体質が治るならやってみたいこと/やってみたかったこと」または「幼いころ抱いていた将来の夢」など。 ・一応、行き倒れている人を見たら心配して声をかける人間であること(導入のため) ★ステータスについて ・あなたには幼いころの精神的なショックがある。 POWの値を＜2D6＞で決定する。 ・しかしたっぷり寝ているためなのかなんなのか、体はなんか元気だ。 CONの値に+3する(※最大値の18は超えない) ★家族について ・幼いころ失った家族について、簡単な設定を提出すること(それぞれの名前と家族構成) ＜序幕：これまでのおはなし＞ お前の家族は吸血鬼によって殺された。 幼いころ、お前はそれを目撃している。お前の眼前で母親は死んだのだ。 首筋に牙をたてられ、血液を吸い上げられて。女の体は見る間に塵になっていった。 気づけば、周囲には幾らかの砂山が築かれていた。人型に盛られた砂山が、お前の家族のなれの果てだと気づくのにそう時間はかからなかった。 どうしてお前だけが生き残ったのかは定かじゃない。 -暗転- 吸血鬼による殺人事件は、単なる失踪事件として片づけられた。当然だ。吸血鬼が犯人だなんて言う幼子の証言が通るはずもなかった。 手前で犯人を捜そうにも、月あかりを背に受けていた犯人の面相はあやふやだ。影だまりに沈んだその顔を、どうにも思い出せなかった。 -暗転- それからお前は夜に嫌われた。 水平線の彼方に日が沈むころ、決まってお前は眠りに落ちてしまう。 医者によれば、事件のショックから精神が夜を拒否してしまっているのだろうという話だった。 日が沈むと同時に眠り、日が昇ると同時に目が覚める。そんな体質とともに、お前は生きていく羽目になった。 -暗転- 眠りの時間は、日に日に伸びた。厳密には、目覚める時間が少しずつ遅くなってきた。最近では昼に目覚めることも珍しくない。 その体質のせいで随分孤独な人生を送って来たというのに、このまま改善することがなければやがてお前は二度と目覚めなくなるだろう。 なんとも悲しい話だ。 -暗転- そんな体質で、出来る仕事は限られていた。だからコンビニのバイトを始めた。幸いにも融通の利く店舗だ。変な客も、多いが。 -暗転- ＜第零幕：あらすじ＞ そんな生活を送っていたある日、お前は道端で倒れていた人物に声をかける。それは単なる親切心だった。 しかし運命とは皮肉なもので、そいつは忌むべき吸血鬼だった。 そいつの顔を見た途端に気が付く。お前は、HO月の顔を、いつかどこかで目撃したことがある、と。 月あかりに照らされたその目が、お前を見つめていた記憶。 お前の家族を殺したのは、目前にいるその吸血鬼、かもしれない。 お前の胸中にふつふつと湧いたそれは、怒りだった。殺意と言い換えてもいい。 そうしてお前は密かに復讐を決意する。 どの道お前はじきに目覚めなくなる。ならば敵を道連れにしたっていいじゃないか。 もしかすると、トラウマの元である犯人がいなくなれば、お前に夜は戻るのかもしれないのだし。 ＜殺害方法＞ さて、どうやって殺そうか。 幸いにも、この吸血鬼はなんか知らんがすごい弱ってる。 しかし腐っても鯛、弱ってたって吸血鬼だ。 殺すにも、それなりの知識と準備と道具が必要だろう。 殺害する準備が整うまでは、仲良くするフリをして油断を誘うのがいい。 …と、お前はそう考え、これからHO月と仲良しごっこをはじめるという訳だ。 ＜目的＞ ・夜を取り戻す ☆NPCについて ・古森メメ お前を雇ったコンビニの店長。お前の体調についても知っている(家族を殺されたことまでは話していない)。 常に真っ黒なサングラスをかけていてかなり”如何にも”な見目をしているのだが如何せん涙もろい。 面接の際、体調について軽く話したら思いっきり号泣された。 以降随分お前のことを気にかけているようで、「ホントはダメなんだけどね」とかなんとか言いながら廃棄のお弁当を寄越したりする。 ・ソネザキさん 古森の飼い猫。なんか知らんがものすごく嫌われていてよく威嚇される。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2024/01/10【同じ空には昇れない。】エンドＡ「同じ空の下を往く。」生還 ＜吸血鬼の特殊能力＞採用不採用は自由 ・吸血：対象の STR を 1D6 奪う ・催眠：対象と POW を競わせることでその行動不能にする ( 使用中自らも動けない ) 上記二項目は行動対象を人間のみとする。 ・変身：MP を 1D6 消費し任意の生き物一種へ変身できる。 ステータスはルールブックやマレウスモンストロルムを参照。 ・攻撃技能：＜かぎ爪＞ 70％　ダメージ 1D8+2

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