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県外の名門医大を卒業し、哭霧の大神総合病院で２年の研修を終え精神科専門医となる。 そのまま32歳までで医学研究目的で大神病院で医者を務める。 35歳で哭霧の住宅地に自宅兼用の心療クリニックを開院。 身長も高くミステリアスな雰囲気のあるドラマだが、診察の時は愉快で明るく紳士的な対応をするのでその地域では評判の良いお医者さんとして有名になった(名前も独特だったので憶えられ易かった) 【羊飼零花】 「羊飼 零花」に出会ったのも開院したての時だ。 零花は当時大学生(22歳)で家庭の事情や進路などについてドラマのカウンセリングを受けていた。 明るく頭の良かった彼女は歳の差のあるドラマとも話が合い、自然とお互いに気を許せるような間柄になっていった。 彼女が変わってしまったのは、ドラマの書斎の隠しロッカーに入っていた本を読んでしまったのが始まりだった。 「書斎の本なら好きに読んでも良い」とドラマに言われていたのだ。彼女は「悪の魔術書」を読んでしまった。 彼女は何かに取りつかれたように悪事を行うようになった。もちろんそれにはドラマも気づき、罪悪感と責任感から彼女の治療に尽力を注いだ。しかし正攻法では良くならない彼女に困り果て、とうとうドラマは魔術書を解読し打開策を探した。 その頃には零花は人を殺めるほどに精神を蝕められ、ドラマは悪いと解っていたが彼女の犯行を隠蔽する共犯者になった。 自分が選出した「悪人」(患者)を使い本による実験も行っていた。患者たちの精神が完全に乗っ取られる前に殺めて、料理にして闇に葬り去っていた。気付くと12名もの患者を手にかけていた。この異常な行動に抵抗が無かったのもまた、ドラマの精神も本に蝕められていた証拠だろう。(彼女と同じ悪人になり彼女を理解しようとした結果でもある) しかし、その悪行(治療)も終わりを迎える。零花に家族を殺された「八神」という名の刑事が彼女にたどり着いたのだ。 診療所で追い詰められた彼女はその身体を完全に乗っ取られてしまい武装警察１０名(八神の部下)と戦う事となる。 警察と相打ちになり、彼女は穴の開いた床から下水道へ逃げ込んだ。その時、邪神は憑りつき先をドラマの身体に鞍替えしていた。 逃げ切った彼女は瀕死状態でドラマを探したが力尽き、最期はHO4に止めを刺さして貰うことになる。 自分の犯行も露見してしまったドラマはそのまま警察に捕まってしまう。 「羊飼零花を治す」という目的も無くなってしまったドラマは、内に潜む邪神に精神を削り取られながら牢獄の中で余生を過ごす事しかできなくなった。 激闘の中で魔術本も燃えてしまい簡単に復活する事が出来なくなった邪神は、「怒楽間蔓木」という男の中で復活の計画を企て哭霧に暗躍するのであった。 【怒楽間の実家】 ドラマの実家は海外にある大量の文献を有している家だ。その中でも「魔術書」と呼ばれる異本は取り扱いが難しく、家の正当な後継者たちが個人で管理していた。ドラマもその一人であり、彼は「グラアキの黙示録 12巻」を日本にて保管していた。もちろん、管理者であっても読むことは禁止されており、危険物として保管されていたのだが・・・・・。

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