タグ： 紅音龍希 ロスト

某県某所羽星市という中核都市の寂れた区画の路地裏で喫茶店「Water Melon」を営む一児の父。 既婚者であるが、娘が生まれたすぐあとに妻は失踪した。 頼れる親戚もおらず、男手一つで娘を育てており、現在娘は小学4年生である。 元々喫煙者だが、娘の誕生をきっかけにタバコを止めている。 しかし妻の失踪に何を思ったか、タバコをまた買い始めた。 火はつけずただただ咥えており、湿気てきたらそのまま灰皿へ捨てている。 「妻がよく言ってたんですよ……タバコを吸っている時のあなたの手が好きだ、ってね。 いや……もう吸うのはやめたんです。でも、こうやって咥えてるだけでも、なぜだか落ち着くんですよね。」と彼は言う。 また、コーヒーが好きで独身時代は単身で海外を飛び回り様々な国でコーヒー文化を学んできた。 もちろん多国語は全く喋れないので大体の雰囲気でコミュニケーションをはかり、なんとなくで知識を身につけているため割と浅い知識しか持ち合わせていない。 一方で料理の腕前は一級品で、独学とは思えないほどの料理センスを備えている。有名料理店からスカウトされた過去もあるが、娘のことを考えると激務が予想されたその料理店には勤められないとスカウトを断る。 その後、一人で喫茶店を立ち上げ、経営もなんとか軌道に乗ってきた頃に常連客であった小鳥遊翡奈（たかなしひな）と結婚。 翡奈の失踪後も喫茶店は寂れた路地裏にあるが、今でも客入りはよく、かなり盛況している。 それもそのはず、今は娘の翠夏（すいか）が店番をすることも多くなってきており看板娘の役割も果たしているからである。 その二人の切り盛りする姿を見る常連さんたちには、翠夏の姿に翡奈を重ね「お前さんたち、まるで夫婦みてぇじゃねーか」とよく茶化されている。

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