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天築学院に通う生徒。３年生で、オカルト部の副部長。 両親は獣医。弟と妹が一人ずついる。 名前に馬が入っているのは、両親が大の馬好きのため。 実家では一頭の馬を飼っている。 自分も馬は好きだし可愛がっているが、乗馬の才能は皆無。馬が一歩歩けば、落ちる。 性格は明るく社交的で、面倒見が良い。 好きな授業は真面目に聞くが、苦手な授業は爆睡するか早弁するかでよく怒られる。 成績も理系の分野等の得意なものはすこぶる良いが、苦手なものはほぼ学年最下位に近いとギャップが激しい。 〇幼少期のとある体験をきっかけにオカルトに強い関心を抱くようになった。 　幽霊の存在を信じており、それを逆説的に立証するために物理学を熱心に学んでいる。 　→様々な現象の原理を学び、怪奇・心霊現象を人為的に引き起こせるか？といった実験を試みたりする。 〇実験のためには先立つものが必要なので、ラーメン屋でバイトしてる。 　バイクの免許も欲しいから稼がないと！ ＊＊＊＊＊ 幼少期の頃、毎年夏になると田舎にある親戚の家へと避暑に行っていた。 そこは自分の住んでいる地域と比較すると随分山奥で。 深い青緑色をした木々が多い茂っており、小川のせせらぎが涼しげで心地よかった。 そこにはいつも一緒に遊んでくれる、同じ年くらいの男の子がいた。 森で虫を捕まえたり、スイカを食べたり、秘密基地をつくったり、一緒に流星群を見たり。 昼間は元気なミンミンゼミ。夕方はどこか切なげなひぐらしの鳴き声と共に。 楽しい時間をたくさん一緒に過ごした。それが毎年の夏の、大切な思い出。 だが、ある年の夏になると、ぱたりと少年は姿を消してしまった。 村の何処を探しても見つからない。そんなの絶対におかしい。 「そんな年齢の男の子、この村にはいないぞ？」 不安になって親戚に尋ねて帰ってきたのは、予想外の台詞で。 あり得ない、一緒に毎年たくさん遊んでいたのにーー… ・・・ その後、親戚も村から引っ越して、避暑に行くことはなくなってしまった。 あの少年は、一体何だったのだろう。 夏のまぼろしの答えを、今もずっと探している。

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