タグ： テディ 忘却 空虚

　幼い頃事故あって長い間意識が戻らなかった。 　数年前に目を覚まし、厳しいリハビリを乗り越え高校生からスタートした。 　一般常識や基礎的知識が少なく人生経験は小学生くらい。 　それでも大人に差し掛かろうとしている身体のおかげか純真だが手はかからない。 　最近は一人で外出できる許可も降り、喫茶店で紅茶とかを飲んだりしている。 　学校生活はあまり馴染めていないし病院で習ったとはいえ難しい問題だらけだが、 　友人と言える人もできそれなりに楽しい学校生活を送っている。 　最近興味を持ち始めたのは恋愛物の小説で、家には父親に買わせた大量の本とそれらを置く本棚がある。 　自分が恋に落ちるのは誰なのか一晩中考えたことがある。 　 　呪文『夢の映像』を無意識に使っている。 　深い眠りから浅い眠りに映る際見るため昼寝程度では見ない。 　『夢の映像』には3点のマジックポイントが必要であるため、朝目覚めたら3点減った状態である。 　本人はこれをよく正夢になる夢としか思っていない。 　無意識に行い呪文もろくに唱えていないため、 　断片的で雑多な未来しか見ることが出来ない。 　 　 　 　

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