タグ： 灰よか

僧の家系に生まれた男児。子供の頃から熱心に悟りを開く修行をして来たが、現代日本において、その真理との乖離感についていけずに僧としての才能は開花せず実家から勘当される。 その後は学校にも行けず退学し、自暴自棄になって独自の宗教を創設した。SNSで拡散しながら細々と活動している。幸い、人に教えを説くのは得意なため、信仰者は着々と増えている。信仰者からは募金性で活動費を貰っていて少しは生活の足しにはなる。その他には知人の紹介でウリ専やっていたり。顔面は良いので売れる。そんな世知辛い世の中への不満はぶくぶくと募っていくばかりだ。 この現代社会で死後について説いてどうするんだ。生きていくのさえ辛い世の中じゃあの世どころか来世にも期待なんて出来やしない。神さま仏さま、どうかこの身をお救い下さい？馬鹿らしい。悪人だろうが善人だろうが、人間みな苦しいのさ。逃げたいから死ぬのではなく、満を持して死にたいと思える世の中に。先の時代から継がれている”人としての当たり前”が成せない現代に異を唱えよう。世直しだ、世直しだ。 …………あーあ、なんもかんも面倒臭い。失踪してぇなぁ、誘拐されちまえば全部全部放棄出来んのになぁ。 END2…灰になってもよかった

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