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■概要 「紡命論とシンギュラリティ―」　HO4　精神科医 はとば・ぎん 職業：精神科医（2015） 特徴表：大切なもの(D)：他人には価値のないものだが、大切な品物をいつも身に着けている。失った時には1/1d8正気度ポイントを失う。追加技能P20→オカルト 一人称：俺　二人称：お前、苗字等 精神科医。無愛想で口が悪い。仕事でのカウンセリングも行うためにコミュニケーション能力が無いわけではなく（寧ろある方だと思う）、誰かと組まされれば人並みに連携を取ろうとはするのだが、前述の通り無愛想なために相手の方から避けられてしまうことが多い。また同様の理由でプライベートでも友人は少ない。 相手から逃げられなければ普通に話せる……はず。口は悪いが。要するに人付き合いが下手なんだと思う。 医学に関しては熱心だが、目的のために手段を選ばない傾向があり、道徳観が欠如しがち。 本人にとってあまりにも重要な目的があれば医師という立場も捨ててしまうかもしれない。 とは言え自ら進んで人を殺したりしたい訳ではないため、他のもっと良い手段があればそちらを選ぶ、多分。 →同卓PC達とは態度は悪いけど協力はできますし、人に情を抱かない訳ではないので仲良くなれれば他PCの説得も聞きます。聞かせます（PLが） →正面からぶつかってくれる人がいればきちんと向き合うと思います。 以下秘匿 ■秘匿 HO4『オルフェの竪琴』 貴方は《精神分析》で回復できる正気度、ダメージを与えられる数値が1d3+3となる。 これは《精神分析》を《戦闘技能》としても使用できることを意味する。 また、一度だけ対象のSAN値を0、或いは元の数値にすることができる。 貴方は『恋人』を喪っている。 幼い頃からともにあった女性だが、酷い精神病に悩まされていた。 その治療のために精神に携わる知識、その他医学の知識を吸収してきた。 寛解に至ったと思われた三年前、彼女は病院のベッドの上で静かに息を引き取っていた。 貴方は気づけば彼女の遺体を回収していた。 会得してきた技術の一つに『脳外科』という今は廃れた分野があったことがそれを助長させた。 恋人の『脳』と『体』を保存するという行為を。 ──貴方の命題は『恋人を取り戻す』ことである。 どうか、命を紡げますように。 ────────────── 以下、HO4について箇条書き ・恋人に施した魔術は『不死化』と呼ばれている ・完全な偶然で成功させたため、再現性はない ・恋人は現在閉鎖されている隔離病棟に安置してある ・隔離病棟の管理は貴方が一人で行っている ・専用のカードキーなしでは出入りできない ・彼女の病状は『二重人格』に近いものと診断できた ・現在の貴方であれば恋人の治療は可能だろう ・恋人を取り戻す方法は不明である ・恋人の母は彼女を産んですぐ儚くなっており、また父親も亡くなっている ・親類などはすべて不幸に見舞われていて、貴方以外恋人に身寄りはない ・恋人の状態は陶器のように真っ白で、静脈が青く透け心臓の位置に薔薇のような模様がある ※恋人の設定は自由です。恋人は女性ですが、PCの性別は男性に制限しません。 ■恋人との関係 恋人への二人称はお互いに名前呼び 恋人に対しても無愛想ではあるが、幼馴染でもある彼女のことを非常に大切に想っていた。 自分を避けることなくずっと一緒に居てくれた相手であり、その恩に報いるためにも精神病に悩む彼女を救いたいと思い、精神科医を目指した。 また無意識の独占欲もあり、「恋人の病状を診るのは自分だ」と本人の中では当たり前に思っていたことも由来している。 恋人の遺体を見た時、最初に浮かんだ言葉は「綺麗」だった。 ネクロフィリア的な意味ではなく、恋人の存在そのものを綺麗だと感じたのだ。 そして次に、このままの状態で在ってほしいと思った。 その衝動に突き動かされ、気づいたときには彼女の遺体を回収していた。 彼女を取り戻したい、取り戻すために何でもしようと明確に決意したのは、魔術を施し終わり隔離病棟に彼女を移した後である。 特徴表の大切なものは恋人の詩が綴られた小さなノート。 ■恋人 白梅　錫 しらうめ・すず 一人称：私　二人称：キミ、名前等 鳩羽と同い年。鳩羽とは逆で人当たりは良く、誰にでも優しい性格。穏やかでゆっくりとした中性的な口調で話す。 楽観主義で深く思い悩むことは少なく、近しい者が亡くなっていくことにも自分の病状にも仕方のないことだと割り切っている。ただ、鳩羽に迷惑をかけることには申し訳なく思っている。いてほしい。 また悲観的にはならないものの物思いに耽ることは多く、中でも周りの人間が不幸に見舞われていることにより「死」に想いを馳せることが頻繁だった。 その感性を活かせること、病床でも可能なこと、という意味で詩を書いており、もし精神病が完治したらそれを世の中に発表して詩人として活動することが夢だった。 ━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・ 「私はね、病気が治ったら詩人になりたいのさ」 病院の屋上で、彼女はぽつりと口にした。 「治ったら？　今だって十分書いてるだろ」 「違うんだよ。私の見てきた世界を、他の人にも見てもらいたくてね」 彼女は此方に振り返り、微笑む。 「まあ、そんなことの前に、私も死んでしまうかもしれないけど」 まるで明日の天気の話でもするかのように口にされた言葉に、思わず眉根を寄せた。 「……そんなこと言うものじゃねえよ。第一、錫の病気は命に関わるものじゃない」 「そういう問題じゃないのさ」　彼女はくつくつと笑いながら言う。「人はいつ死ぬか分からないだろ」 自分が溜息をつくと、彼女はその愉しそうな笑いを穏やかな笑みに変え、自分の手を取った。 「……そうなる前にキミが治してくれるね、銀」 「ああ、勿論だ」

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