タグ： キタガミリュート

イギリスの殺し屋一家、ヴレーデン家の末弟。 幼い頃から殺しの英才教育を施されるも、生まれながらに心臓が弱く、長くは生きられないと医者にも言われていた。 運動能力は他の兄弟と比較しても最低で、代わりに子供であるという利点を活かし、 迷子や使用人として屋敷に潜り込んでは絞殺紐などで要人暗殺をしていたが、 膂力も弱かったため、取り逃がした獲物をそこらの日用品や美術品でトドメを刺すことが多く、 兄弟の中でも欠陥品の落ちこぼれとして扱われて育った。 18歳の時、龍宮寺財閥の館に潜入中、父親と共に暗殺を決行するも、夫妻の寝室の前で当時の使用人に剣撃を受け 瀕死の重症を負う。父親は傷を負いながらも使用人を殺害したが、その怪我の深さからリーベに見向きもせずに逃走する。 結局仕事は失敗に終わり、父親にも見捨てられ、命が終わるのを待っていると、 寝室の扉が開き、誰かから声がかかる。自分を見下ろす龍宮寺家の主は奇妙なことを言い出したのだ 「君の腕を買おう。このまま死ぬのと、私の娘を守るのと、どちらがいいかな?」 そう言った彼の瞳は真剣で、朦朧とする意識の中、リーベは無意識のうちに「血の契約」を交わしていた。 次に目を覚ました時には、屋敷の使用人室だった。不思議と体に力がみなぎる。生まれてきた中で一番快適に体が動く。 以後整形で顔を変え、名前もベルと名乗るようになり、主人の娘である龍宮寺 姫苺に10年近く務めている。 まっとうな生活を送るうちに頑丈な身体にも慣れ、平穏な暮らしが続くことを願っている。 主人に対しては感謝しており姫苺の面倒もよく見ているが、育った家庭環境が原因で体罰や脅しに走りがち。 姫苺の使用人に対する嫌がらせは良くは思っていないが、身体が弱いことによる不安も理解しているので同情もしている。 ただし、父親に愛されている事に気づかず、孤独を感じていることに対しては暗い感情を抱いているかもしれない。 ひとまず一人前のレディとやらに育ってもらうために日々面倒を見ている。 顔が怖いことを自覚しており笑顔を貼り付け、メガネを掛け、残った傷に関しては傭兵として戦っていた頃の名残と説明している。 趣味は読書と筋トレ。姫苺の見えていないところで、父親から教わったが身につかなかった戦闘訓練を行う事が日課。 見た目の年齢こそ変わらないが、鍛えたことにより姿勢が良くなり、表にあまり出ない性格も前向きになった。 san-5

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