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XX妖怪結社†昏き塔†と戦うあやかし狩りの忍びXX 自分の本当の苗字を覚えていない。ババサマがくれた名を名乗っている。 とあるパーティーに妖魔の噂アリとの情報を受け、任務に就くことになる。 悪の首魁・ぬらりひょんを探す景であったが、予想外の怪異事件に巻き込まれることになる。 パーティー会場で怪異を召喚する野望をすすめるマリカ。倒すべき敵でありながら、「父親」の愛情を渇望するマリカの心境に同調した景は、彼女を殺めずに救いたいと思うようになる。怪異と戦い、怪異を滅する、血で血を洗う戦いだけが彼女の生だった。そのため、マリカを救いたい思いばかりが先行し、良い案は浮かばずじまいであった。 そんな中、答えを示したのは怪盗めいた格好の少女だった。彼女はマリカを救うため、彼女の心を埋めるため、自分こそが滅びぬ愛、破滅せぬ愛であることを高らかに宣言し、その身をもって証を立てた。 そんな「シャーロット」の快刀乱麻を断つ行動は、景の幼くも殺伐とした世界で生きてきた荒涼とした心の中に、ひとつの答え、ひとつの道を指し示した。 それは、人と人とのつながり、愛情の力づよさであった。 自分にかわいらしいドレスが似合うという言葉をかけてくれたマリカとは、手紙や、たまには遊びにいく友人となった。いずれは、再びドレスを作ってくれるという約束が果たされるだろう。 人とのつながりに新たな可能性をみた景は私立白鳥台女子大学附属中等部に通うことになる。この学校を選んだのには、里から近いという理由と、怪盗シャーロット・ショルメの目撃情報を精査した結果、この地域近くにいるのではないかという予想を立てたためだった。

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