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デウスエクスマキナは死んだ　HOヒト 流浪の民のような恰好をしている。黒く長い髪と赤く煌めく瞳が特徴。 一人称は「私」だが、本来は「俺」。二人称は「あんた」。 ↓↓【デウスエクスマキナは死んだ】のネタバレを含みます↓↓ 誰にも知られず、ひっそりと燃える星を知っているだろうか。その存在をいつ知ったのかは俺自身も覚えてはいないが、醜い鳥が青く輝く星となった話だ。 その醜い鳥は容姿と能力が他の鳥と比べ劣っており、周りの鳥たちから虐められ、酷く悲しく辛い想いをしていたのだ。 俺はその醜い鳥に、深く同情した。 俺は人間を愛している。人間は強く儚く、その営みはとても美しい。そんな神秘的な人間に俺は憧れを抱き、いつか俺もなりたいと密かに願っていた。 神であるはずの俺は、誰からも信仰されず存在すら認知されていない。俺以外の神は俺を嗤い、出来損ないだと罵った。 信仰のされない神は神じゃない?なら俺は何になればいい?あぁ、人間には信仰の有無を気にすることなんてないのだろう。なんて羨ましい。 人間に、なれたなら。 偉大なる神が俺にチャンスを与えてくれた。 なんでも、愛する人間が『カミ』を作ろうとしているらしい。それを殺せば人間にしてやると。 与えられた人間の身体と心。一時的とはいえなんて素敵なのだろう。"感じる"ことが酷く愛おしい。 さぁ、『カミ』を殺しに行こう。最愛の人間になる為なら、俺はどんなことだってする。 そういえば、人間には個々に名前というものを付けるらしい。それがそれであることを認める証だと聞いたことがある。 それなら、俺はあの醜い鳥の名前をもらおう。自らの手で望む姿を勝ち取った勇敢な鳥の名を。 名前は、そう "よだか" ↓↓【デウスエクスマキナのその後】のネタバレあり↓↓ 目が覚めたら真っ白な病室だった。 作られた過去を有して、俺は神から人間になった。 どうやら俺は父親にたいそう気に入られた金持ちの家の箱入り息子らしい。 父親から贔屓されている俺を目の敵にしていた兄たちから逃げるように、父親の反対を押し切って一人暮らしを始めた。 動物看護士になるために大学で勉強をしている。 箱入り息子とはいえ、神であったときに見た人間の営みを覚えていることもあり苦労はしていない。 毎月過保護な父親から送られてくる大量の仕送りと、居酒屋のバイトで生計を立てている。 そして、共に人間となったμちゃんを引き取り、今は二人で暮らしている。

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