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「あなたの撮るお写真が、私の世界なんです。 だからこれからも…ずっと、撮り続けていて。ね♪」 名の通り、歌うことを愛する女性。 白色を好み、服やアクセサリーは全て白で纏めている。 烏丸さんとの出逢いは、数年前。 幼い頃から体の弱かった彼女は、大人になってようやく外に出て歌うことが出来るようになった。 そんなある日、いつものお花畑に足を運び歌っていた時のこと。彼女が歌うのは空気の澄んだ早朝である為、普段は人が居ないのだが…その日は、珍しく先客が居た。 それが、烏丸千尋であった。 自身が来るより早く来て花と向き合い、真剣にレンズを覗く表情を毎日見ているうち、気付けば彼女はその姿に惚れ込み、声を掛けていた。 彼が見せてくれた各地の風景写真は、外に出てこなかった彼女にとって夢のような世界だった。そしていつしか、「自分もこの人に撮られたい」「この人の世界に入ってみたい」と思うようになっていた。 ──── 「たくさんお写真を持ってきてくださってありがとう♪ちゃんと見ていますよ。 またいつか、あなたと2人で…同じ風景が見られる日が来ますように。」

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