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彼の家は貧乏だった。父親は朝から晩まで工事現場で働いていたし、母親もパートで忙しくしていた。そのせいか人付き合いが下手でうまく友達を作ることができず、段々荒れていった彼は学校で暴力を振るうようになった。しかしその性根を直したのは父の拳だった。「俺に勝ったら学校やめてもいいぞ」その一言で始まった挑戦だったが父親とは喧嘩で勝てたことがない。いくら自分も働きたいといっても、勝てないのだから仕方ない。結局中学を卒業し、貧乏なのに高校まで通う羽目になっている。ある日、父が遅くになっても帰らない日があった。面倒に思いながらも仕事場にいってみると異形の物が血だまりの中に立っていて、その足元にはあれだけ強かった父が力なく倒れていた。 そこから先の彼の記憶は曖昧で、はっきりしたものは近くで燃える炎の熱と離れていく異形の背中。そして復讐を果たせなかった自分への怒りだけだった。 あれから彼は学校に通っていない。仇を討つためセラフィムに身を寄せ、受け取る賃金はほとんど実家に送り路上生活をしている。人生を先に進めるために、和羅敬司はケジメをつけなければならない。 素行も悪くて口も悪いチンピラ。でもヤクザと関わってるわけではないので不良。一応まだ学校に籍はある。ドクロレリーフだらけのセンスの無い革ジャンがお気に入り。馬鹿にされると切れる。目から火を出して。 小学生のときのあだ名「にこちゃん」中学生のときのあだ名「にこっち」高校のときのあだ名「ニコラス」 かわいい女の子が好きでこっそりアイドルファンをやっている。

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