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『問1.貴女は何故、此処に居るのですか。 記憶も無く、喧騒を知らぬ教室。 かつて此処で、誰かが笑い、誰かが泣いていた。 そして今また、誰かが＿＿壊されようとしている。 その手が震える理由を、君たちはまだ知らない。 けれど、救わなければならないものがある。 『問2.化け物とは、誰のことを言いますか。 教団に立つ兵士、制服を纏った屍。 名簿の隣にはスコアが書かれていた。 君たちは授業を受けていたのでは無い。 ただ、兵器として育てられていた。 そして今、眠る繭が、君たちの未来を指し示している。 壊さなければ、自分が壊れる。 それでも、答えはまだ、解けないまま。』 君たちは救われたかったのだから。』 問3.貴女は、自分を覚えていますか。 無表情に並ぶ生徒たち。 名前を奪われ、番号だけで呼ばれた君たち。 あの繭の中で、君たちもきっと、ああなるはずだった。 まだ間に合うのだろうか。……本当に？ けれど、試験はもう始まってしまった。 ペンの代わりに、この拳で、解答用紙に立ち向かうしかない。

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