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多分美大とかにいるタイプの大学生。 どことなくうさん臭く近寄りがたい雰囲気を持つが、蓋を開けてみれば5歳児くらいの無邪気な面も。 自分の興味の向くものがいちばんの優先事項なタイプ。変な店、変な食べ物、変なヤツなど、自分の興味を引いたものがあれば、まず真っ先にそちらに向かおうとする。手綱は握っておいた方がいい。 眼鏡がないと何も見えなくなるため、言うことを聞かない時は無理やりにでも取り上げると大人しくなる。弱点の一つ。 一つ上の腹違いの兄がいる。 10歳ごろ、未婚で享万を産んだ母親が結婚し、連れ子として再婚相手の家族と暮らすようになる。 義父、母、腹違いの兄、本人　という家庭環境で、空気感はけっこう最悪。腹違いの兄との年齢差からしてもまぁ妥当。 義父と母はお互いしか気にかけず、 兄も最初は享万を弟として多少の面倒を見ていたものの、享万が成長するにつれ自分のことだけに専念するように。 「俺は好きにするからお前も好きにしろ」というスタンスは、この家庭環境の影響が大きい。 幼馴染として近所に住んでいた優也、ひいては鴻上一家には、精神面でも生活面でも助けられていた。 素直に口にすることは少ないが、助けてもらった自覚がかなり強くあるので、 友人達の中でも優也の言うことはわりと素直に聞く傾向がある。 実家を出た今は悠々自適な一人暮らし。 優也の家からほどほどの距離でアパートを借りている。 実は、インフルエンサーとして活動中。 各店で出しているトンチキメニューを快活にレビューしている。 あの変なメニュー、気になるけどいきなり行くのはちょっと…、という世間のニーズに妙にハマった模様。 最近食べたのは生クリームとフルーツの乗ったいちごパスタ。「案の定の味」だったそう。 インフルエンサーとして若干稼いでいるが、そのほぼすべてを服に突っ込んでいるため、服以外のところは一般的な大学生然とした金銭感覚で生活している。 ヴィンテージものや古着が大好きで、よさげなショップを見かけると吸い込まれる勢いで勝手に入っていってしまう。その度に優也または沙月ら筆頭に友人たちに止められては、心なしかシュンとした顔で引きずり出されている姿を目撃されているとかいないとか。 ほかの予定が無いなどで付き合ってもらえた日は大いに喜ぶ。主な出費は服が1番だが、使い所のなさそうな雑貨も好んで買う。 今日の服はどこで見つけたのかと尋ねれば、よくぞ聞いてくれたと言わんばかりに目を輝かせ、嬉しそうに出会いを語ることだろう。 『このジャケットか？気に入っていてな、××で見つけたんだ！50sの〇〇製ポリスマンライダースだ、スナップの黒いラッカー塗装が硬派でニクいだろ？激シボのレザーで柔らかいからな、着心地もよくて……（以下続く）。』 ……かなり長くなるので、覚悟だけはしておいたほうがいい。

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