タグ： ぶらりば

医大卒業間もない若手医師。 どこか冷めているようで、どこまでもお人よしな性格。 時折考え事をしながら歩き回る癖があるため、一人でふらりといなくなることがママある。 大学生の座学での成績は高く、常に上位を獲得していたが、医療の現場や実技の際は普段の冷静な態度とは打って変わり緊張する様が伺える。 植物が好きで、絵や写真、図鑑を眺めるのが趣味。 人間の構造云々より生物学的にはそっちの興味が強い。 いつか自分の病院を持つことを目標に大きな病院での仕事に励んでいる。 患者に親身になってくれるお医者さんとしてそこそこ人気だが先輩からは「あまり情を移すなよ」と言われている。 近所に住むよく怪我をする大学講師と知り合い。 そのドジで転ぶ病気につける薬はないか模索中―――― ―――くだらない。 擦りむいた、折れた、取れた。 だからなんだと言うのか、死にはしない。 治療を受ければ一命は取り留める。 治療を受けようと、死ぬ人間がいる。 邪神の加護によって死ぬ少女を見た。不治の病によって殺される少年がいた。不思議な能力によって寿命を縮め、やがて死ぬ運命にある少年がいる。 先天的に、後天的に。 絶望的な理不尽をたたきつけられた人間というのは、どうしようもなく存在する。 彼等はそれを受け入れて残りの人生を笑って過ごすのだろうか。 僅かな時を大切にして、大事な人達と過ごしたいと願うのだろうか。 違う。 誰しも大事な人と、ずっと、ずっと、望むことが許されるなら永遠に過ごしていたいと思っているはずなのだ。 自分は甘かった、間違っていた。永遠の時を、永劫を、不変を、僕は望む。 君は、貴方は、お願いだから生きてくれ、生きてくれ、生きてくれ、生きて、生きて、生きて、生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生ききて生きてきて生きて生きて生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生―――――――――――――――――――――――死なないでくれ 永続狂気 他者が生きることへの執着 彼は願い、実行し続ける。 最期には、自分すらもその縮められた寿命の中にある事を忘れて。

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