タグ： コハク

個人事務所を構える探偵。 ゆるりとした雰囲気で掴み所のない印象を受け、接客をしていない間は大体自分の執務机に突っ伏してダラダラしていることが多い。 反面、仕事関係は几帳面かつしっかり務める質で、事務所はそこそこに上手く回っている。デスクの周りは意外にも整っており、どこに何があるかわかるようになっている。 ただ、仕事に比べるとプライベートはやる気にムラがあり、夜中にいきなり動き出すこともあって、休みを取ると生活が不規則になりがち。 恋愛対象は男。パートナーはおらず、事務所からほど近いマンションで一人暮らしをしている。 年齢に関わらず、気軽に話せる様な相手に対する二人称は「あんた」 「ちゃんとしてって言葉と共にやる気無くすタイプだから、俺」 特徴表：「異性が苦手(D)」どうしても異性とうまく話ができない。異性に対する交渉技能は-10%。 通過シナリオ 「Giftedの病」 以下、Giftedの病 HO4内容あり 人より頭が回る子供だった自覚はあった。物覚えも早く、それをひけらかす様な性格でもなければ人当たりも決して悪いわけではないが故に敵は少なかったが、同じ目線に立って話す友人が人より少ない少年時代を過ごした。 女性への苦手意識が芽生えたのは、中学校に上がって自身の優秀さを異性としての魅力と感じて好意を寄せてくるような人が増えてきた頃。数は多いわけではなかったが、タチの悪いものも多く、その思いを受け入れることができない自分を自覚したときに、キッパリと女性が恋愛対象にならないことを知った。それ以来女性が苦手。 かつ、男性に関しても自身の性的趣向を自覚していたこともあって、不用意に近づきすぎない様にしていたところもあり、友人の少なさにも繋がっている。 一人でも生きていける質だったことが幸いして、それを憂うことはなかった。 高校2年生の秋、風邪をこじらせて入院した病院で「水間 出鶴(みま いづる)」という友人ができる。 小さい頃に目の病気を患い、視力を失ったという彼が話す言葉は、これまで思ってもみなかったような景色を想像させた。最初はイマイチぴんとこない言葉でも、重ねていくごとに魅せられ、惹かれていくことになる。 彼と出会って以降、自分の持つ才能が「想像力」であり、彼の持つような「創造力」とは全く違うものだと考える様になった。 退院した後も交流は続き、難病を患ってからも何度も病院へ通い、彼が亡くなるまでの8年間を良き友人として関わり続けた。 過保護な家庭で育った彼が、あまり遠くへ出かけられないことを知ってからは、彼が見る世界をもっと広げてあげたいと思い、自分が行った先の景色や出来事を事細かく話す様になった。 探偵という稀有な仕事を選んだのも、自分の才能を活かせる場であると考えたことはもちろん、色々な人の話を聞いて景色を見て、それを彼と共有したいと思ったことも大きい。 彼といられるなら、どんな立場でもよかった。ただ、望まれたのが友人だっただけだった。それ以上は望まなかった。彼のそばにある時の自分は、彼のためにあれと願ってきた。 ただ、彼が消えた時の赤峯にぶつけた怒りだけは、自分だけのものだった。その怒りの根源にある強い感情を名付ければ、これまで出鶴と紡いできた時間に影を落としてしまいそうで、目を逸らし続けている。 彼への感情は、尊敬であり友愛であり畏怖であり恋情であり愛情だった。 今はただ、眠れない夜を過ごす優しい家族のもとに彼を連れ帰ってあげたい。 白川かほは、出鶴が亡くなってから、彼の行方を探すための時間を作るには、一人では事務所が回らないことに気が付き雇うに至った。女性への苦手意識は変わっていない為、最初はある程度仕事を教えて業務的な付き合いに収めようと思っていたが、彼女のそそっかしさが目に留まって気がつけば連れて歩いたり、目を掛ける様になっていた。 【大切な人】 「水間 出鶴(みま いづる)」　APP:18 SIZ:13 盲目の小説家。繁の一つ年下の親友であり、片想い(広義)の相手。 物腰が柔らかく、大人しいようでいて、目を離すとどこかしらで怪我をしているような落ち着きのなさがある。 幼い頃に目の病気を患って視力を失った。視力を失うまでは絵を描くことが好きだったが、それも難しくなり、頭に浮かぶ想像を持て余していた。点字を学んだことをきっかけにそれを言葉に変換していけばいいのだと思う様になり、物語を書き始める。 目のこともあって、家族からはかなり過保護な扱いを受けてきた。繁と出会った時は、そんな家族への初めての反抗として家出を決行した際に家から30メートルないところで側溝に足を引っ掛けて骨折。運悪く重症化して入院している最中だった。 家出は本格的な反抗期というわけではなく、思いつきから始めたことだったので、特別家族を嫌っているわけではない。 「見えない分、信じるものは多い方がいい」が口癖で、突拍子もないことも受け入れるし、楽しむのがモットー。 「見えないってことは、見える以外のものは見えてるってことになると思うんだよね」 「なんかすごいアホっぽいこと言ってるぞ」 「失礼な。…あのね、世界には、オバケもいるし、空飛ぶ絨毯もあるし、飴が降ってくることだってあるんだよ」 「………」「あるんだよ」「まだ何も言ってない」 「嘘つけ〜って間だったじゃないか。嘘じゃないよ、俺には見えてるもの」 「あんたにはね」 「きっと、繁にも見えるよ」 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「見えなくなったのは不運だったかもしれないけど、見えないことは不幸ではないんだと思うよ」 「フゥン、そういうもん？」 「"そういうもん"……とはいえ、見えたら得られるものもあっただろうね。それはちょっと惜しいかも」 「…ならさ、俺がいろんなもの見て、知ってきてやるよ。それで、あんたに聞かせるからさ」 「だから、長生きしてよ？」 「ふふ、それは楽しみ。任せなさい、長生きするよ」 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「長生きしそうな名前してたくせに、早いんだよ」

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ