タグ： 通り魔 放浪者

性格 強くなるために自分を徹底的に追い込む。そのためにはどんな犠牲もいとわない。 幼少期 無衝流師範、伊吾 玄司と伊吾 明の間に産まれる。 玄司と明は、彼の進みたい道へ行くことを応援するつもりだった。 小学生時代 彼はどちらかといえば文学系であり、あまり人と関わらない生徒だった。そのため、地味めな雰囲気を漂わせていたが、ある日クラスの虐めをしているグループのリーダーに目をつけられてしまう。陰湿な虐めや直接的な暴力など、数年に渡って様々なことをされた、そして、ついに不登校になってしまった。家で過ごす日々を続けていた時、いつもは学校へ行き、あまり見ていなかった父親の修行や弟子への稽古を見て、｢かっこいい｣思うと同時に、｢父のように強くなりたい｣という思考が浮かぶ。そして、父に武術を教わろうとした。父に理由を聞かれた時彼は、｢強くなって、自分を変えたい｣と言った。玄司は彼の気持ちを認め、武術を教えることとなった。 彼はその後、狂ったようにトレーニングや稽古をした。まず体力作りをするべきと、父に走らされたりされたが、彼はそれでも満足せず、体が悲鳴をあげようが無視して、毎日近くの山を登っては気絶し、父に見つけられ目覚めてから怒られた後も、また山に登るという苦行を繰り返したりしていたため、成長期だったこともあり、脚が異常に発達したため、凄まじい脚力がある。また、技を学ぶため、父だけでなく弟子にも｢稽古をつけてください｣とほぼ毎日迫っていたため、弟子からは｢まともじゃない｣などと言われていた。両親も心配したが、聞く耳を持たなかった。そのため遂に、玄司は強硬手段に出ることにした。それには予め、妻、明にも説明したが、彼を止めるためにはと、それに同意した。そして玄司は彼を呼び、そして手加減をしながらも痛めつけ、｢もうお前には無衝流を教えない｣と言い放った。彼はその言葉によってショックを受け、暫く行動は落ち着いた。しかしその後彼は、｢修行してきます｣という書き置きを残し行方を眩ませた。 数年後 ある街で、こんな事件が起きていた。空手、柔道、ボクシング、など、様々な格闘家が襲われていた。それも、真正面から。その犯人は、仮面を被った筋肉隆々の男であり、最初は相手の攻撃を避けるだけだが、暫くしてからいきなり、見えないほど速い攻撃を放ち、一撃で倒してどこかへ消えるという。 その男こそ、伊吾 盧鳴であった。 彼はあれから放浪の旅を続け、強くなる方法を探した。寝床がない時は家で泊まらせてもらい、食料は狩りをして調達したりしていた。その時も、彼はトレーニングは欠かさず、半ば自殺未遂のようなことを毎日繰り返していた。そして道場などを見つけると、短期間弟子入りし、技を学んでいた。ある時、彼は気づいてしまった。技を教わるよりも、技を持っているものと戦う方が早いと。そして彼は道場破りや、無差別な格闘家狩りをした。彼が最初に避け続けるのは、相手の動きを見て技を吸収することが目的であった。 技だけでなく、人体の弱点や、戦いに必要な知識を学ぶため、図書館などで本を読み漁ることも少なくなかった。 また、戦いの過程で、ある程度相手の思考を先読みできるという能力も生まれた。 そうして彼は何年も、そんなことを続けていた。 しかし、強さにも限界はある。 自分の限界を感じた彼は、格闘家狩りを止め、各地を浮浪していた。 最近は図書館で本を読むことが日課となっているが、それでもトレーニングだけは欠かさない。

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