タグ： 初恋性ストックホルム症候群

片恋性リマ症候群通過後 現在のコータが未来のマリヤと出会い記憶を見るか否か確認されて、彼は記憶を見て、未来の彼女と未来の自分自身が擬似的に再会（互いに身体借りて喋る的な）ずっと君を探していて、君も探していたんだな、なんだ。そっと彼女を抱きしめる、ずっとこうしたかった。 記憶が混じったのでしばらくは人格が不安定、大人っぽい時と学生らしい悪戯っぽい仕草をみせる時があり、マリヤを困らせている。 美術大学に通う学生。未来では画家(現代アート抽象絵画を好んで描いている) 中学の頃に天体観測に来た際の山で火事の起きている屋敷から突然飛び出してきた小学生の少女（マリヤ）を助ける。そこから二人は出会う。 成長していくうちにマリヤに次第に惹かれていくがある日を境にマリヤの雰囲気に陰りが見え始める。そのことを彼女に聞いてもなんとも言えない返事をされることにモヤモヤはしている。時々、彼女は自分を見ている時に違う人を見ている時がある。それが僕にはもどかしい。いつか彼女の心からの笑顔を見たいと願っている。(初恋性で生存しているコータの話) （初恋性ストックホルム症候群バレあり）↓ 浅黄コータは微妙に売れない画家だった。 ある日、なんとかして都会のギャラリーの展示に数点作品を置いてもらえることになった。どれか一つでも売れないかなぁ・・・今月家賃払えるかなぁ・・・とよくない想像をギャラリーの隅で考え込んでいた。そうすると一人の女性が僕の絵を見て素敵だって言ってくれた。僕はすごく、凄く嬉しくてそのまま会える日を聞いてしまっていた。彼女はふふ、と笑って連絡先をくれた。その日、僕の絵がとんでもない値段で売れてひっくり返った。 そのまま坂を転がり落ちるように彼女に恋に落ちてしまった。お金持ちのお嬢様と冴えない画家の僕が・・・。 （数年後） 最近絵も順調に売れるようになって生活も安定し始めるようになり、ようやく彼女を支えられるようにはなったなと思うことが増えてきた。 「結婚式・・・・・・いいなぁ。」マリヤ、良いって言ってくれるかな。カレンダーに花丸が付くのはそう短くないだろう、と、僕は小さく一人で微笑んだ。 ・ ・ ・ どうして、どうしてこうなった。あの日僕が出かけようとか言うんじゃなかった、今からでも間に合うんじゃないか、マリヤに、また会いたい。 そのためならなんでもやってみせる。

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