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＊特徴表 3-1：外を見て《アイデア》ロールに成功すれば、短い間(1d6+1時間)の正確な天気を予想できる。 ＊選択職業(2015) 『タレント』 　…言いくるめ、聞き耳、信用、心理学、説得、芸術()、変装、ほかの言語(英語) 特記：ファンに対して《説得》に+20。テレビ局の人間にコネがある。芸能人に顔が広い。 年収・財産14　年収:900万　財産:4500万(知名度の指標程度の意) 芸名：nicht(ニヒト) ■人物 幼少期からキッズモデルとしてデビューして以来、現在までモデル活動をしている。 当時から芸名として『nicht(ニヒト)』を活用しており、本名に加え、詳細なプロフィールは一切公開されていない。 欧米人じみた外見だが、ただのクォーターであり出身国は日本。本人も基本的には日本語しか話せない。 普段は人当たりの良い態度や表情を心がけているが、どこかぎこちなさを感じる節もある。 自分の容姿があまり好きではない。 ──以下、秘匿ネタバレ── ■経歴 翼が幼い頃から、側には母親だけだった。 母曰く、父親は単身赴任に出ていると教えられてきていたが、翼が7歳の頃、タンスの底からグシャグシャになった離婚届を発見。 以降、母の父親の帰りを待つ発言に据わりの悪さを感じつつも、女手一つで自分を育ててくれている母を刺激しないよう考えないようにする日々が始まる。 母は自分をとても愛し、大事に育ててくれていた。毎朝必ず、「愛してるわ、翼」と抱きしめてくれる母親が、翼にとって一等大事で、そんな母親の為に生きようと7歳にして決意した。 その頃から翼の容姿は周りの人間からもよく褒められるようになり、そのことに母はとても嬉しそうな反応を示した。そのことを良いことだと考えた翼は、周りや母親の薦めからキッズモデルとしてデビューすることとなる。 モデル活動をする上で、いくつかの条件が決められていた。 1つ、本名を明かさないこと 1つ、プロフィール等もなるべく明かさないこと 1つ、撮影以外でのメディアの露出もなるべく控えること これらは、当時からあまり頭の良くない傾向にあった翼のフォローと、イメージ崩壊を防ぐために課せられた条件だった。 以降、『速水翼』は幼くして『nicht(ニヒト)』としての存在を確立していった。 翼の日本人離れした容姿や、ミステリアスなその売り方から、めざましい活躍を見せていった。 自分がモデルとして売れれば売れるほど、母親は喜び、母親が喜べば翼も幸せだった。 しかし、そんな幸せな日々は長く続かなかった。 翼が中学生になった頃、モデルとしての人気も一切衰えるところをしらないままだった。 翼の容姿から同級生からの告白や好意を寄せられることは日常茶飯事であったが、翼本人は母親の為に生きると決めていたがゆえに、そのどれにも応えることはなかった。 ある日、担任の女性教師から放課後に居残りでクラスの仕事を頼まれて欲しいと言われた。 翼は自分の成績が良くないことを自覚していた上に、モデル活動で出席日数を憂慮してもらっていることからも負い目があり、教師陣からの頼みごとには基本的に弱かった。 いつもどおり二つ返事での了承を返し、放課後の教室で皆の帰りを見送った。 その後、担任の女性教師から襲われた。 当時、構内を巡回していた事務員がその現場を発見し、事件は強姦未遂に終わったが、信頼していた女性教師から衣服を剥かれ、無理やり乳房や恥部を触らせられ、陰部を手淫されていた翼にとっては十分なトラウマを植え付けることとなってしまった。 学校側で女性教師は退校処分とされたが、母親と学校側の大事にさせたくないという意向から表沙汰にされることはなく、事件は闇に葬られることとなってしまい、その事が更に翼の心に傷を負わせることとなった。 事件以降、翼は女性恐怖症となり、母親以外の女性との接触や会話が困難な状態が続いた。 『速水翼』は女性恐怖症だったが、『nicht(ニヒト)』は完璧なモデルだった為、『nicht(ニヒト)』として活動を続けているときは、その恐怖症は鳴りを潜めていた。いや、抑え込んでいた。 皆に求められる姿でいようと、答えようと、『nicht(ニヒト)』であり続けた。 皆が求めているのは『nicht(ニヒト)』なのだから、と。 翼が高校生になった時。職業柄、女性恐怖症も多少の落ち着きを見せ始めた頃再び事件は起きる。 母親からの眼差しの熱に、違和感を覚えるようになっていった。 翼にとって母親は絶対であり、守り愛してくれる人であったし、自分の唯一愛し守るべき人だというのは今日まで変わらなかった。 しかし、日々増していく熱を孕んだ母親の眼差しに、いつか感じた女性への恐怖と据わりの悪さが積み重なってい。 そいうえば、母親は翼が高校に上がってから、いつしか父親のことを話さなくなっていった。 そして事件は再び起きた。 寝苦しい夏の日の夜だった。 じっとりと張り付くような湿度とは別に、自分の肌と重なる熱に目を覚ました翼の眼に飛び込んできたは、下着姿で自分に跨る母親の姿だった。 混乱と恐怖に声も出せず、金縛りのように動けない翼を余所に、母親は翼の腹に手を這わし、空いた手で翼の頬を撫でる。 しなだれかかるように、翼に顔を寄せる。母親の髪がまるで世界を隔絶させるカーテンのように自分の周りに降り注いだ。 暗闇の中でもはっきりと認識できるほど、湿っぽい女の熱を孕んだ瞳で翼を見つめる母の口から溢れたのは、父親の名前だった。 母親は、自分の容姿に父親を重ねていた。 歳を重ね、背が伸び、体つきがしっかりするたびに、母親は翼の成長をとても喜んでいた。 翼をとても大事に、過保護に、まるで独占するかのように愛していた。 それら全てが、母親の父親への執着の表れだったのだと、その時翼は理解した。 母親はずっと、自分など見ていなかった。母親はずっと、自分など愛していなかった。 ただ、母親は自分を通して父親を見ていた。自分を通して父親を愛していた。 その瞬間、翼の心は折れてしまった。 辛いことも、仕事も、トラウマも、母親のためだと思えば耐えられた。母親が自分を愛してくれていたから耐えられた。 しかし、その母親は自分のことなど1ミリも見えていなかった。 母親が見ていたのは、父親の姿だけだった。 翌朝、何ごともなかったように「愛してるわ、翼」と抱きしめてきた母親に、もはやなんの感慨も抱くことはなかった。 以降、翼はジクジクと心を病み、自殺願望を抱くようになっていった。 母親が求めるのは『父親』で、みんなが求めるのは『nicht(ニヒト)』で。 じゃあ『速水翼』は誰が愛してくれる？ アイデンティティと存在意義に悩み、次第にリストカットや、自殺未遂を繰り返すようになっていった。 それでもモデルの活動は休めるはずもなく、増えるばかりの傷はメイクで隠し、職場では培った経験で自分を偽り、プライベートでは心療内科でカウンセリングを受ける日々となっていった。 しかし、折れて閉ざしてしまった翼の心はもう死を望むばかりであり、誰にも心の内を話すことはなかった。 いつからか『20歳までに死ねますように』と、願掛けと称して髪を伸ばすようになる。 しかし、その些細な願掛けすら、モデルとしての管理の一環として母親に切られ整えられるため、意味を為すことなどなかった。 ■秘匿 海も枯れるまでHO1 「あなたはとても美しい自殺志願者である。」 ・APP18の美しい容姿である ・性別は男女どちらでも構わない ・年齢は20歳以上である ・都内在住 ・探索者は自殺したいと思うほど、この世にとても絶望を感じ、追い詰められている。必ずそういった設定を付けるようにしてください。死に場所や死に方を日々模索しており、その為手首や首元、身体のあちらこちらに自傷行為の痕がある。 エンド2

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