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鈴木正輝 すずきまさき ……正しい人、光の子 将来の夢：昆虫博士 家族構成： 父　鈴木健司　すずきたかし ……健康、家を司る人 母　鈴木美穂　すずきみほ ……美しい穂、豊穣の証 妹　鈴木陽菜　すずきひな　 ……暖かな光に照らされる草花、平和の子 性格 パット見はふつうの平凡な青年だが、言動は投げやり。ニュートラルとも言えるだろう。口癖は「ま、どうでもいっか」「そうだといいねぇ」「そっか！」会話を短く切り上げる癖がある。興味のあるものに対しては饒舌。距離を縮めたいと思う相手には質問攻めをする。常ににこやか。また、その体質からか他人が行う無駄が嫌い。 バックボーン 健康な兄と病弱な妹。かわいい妹を喜ばせようとするのは、兄として自然だった。兄は無邪気で、自分の好きなものは他人も好きだろうと本気で考えるような幼少期だった。幸い、兄が好きなもので妹は喜んだ。色とりどりの蝶々はもちろん、カブトムシやクワガタなども手を叩いて喜ぶ。心臓を患いがちな妹にとって、外の生き物はなんだって素敵なものだったのだ。自然と「将来は色んな場所で様々な虫を取り、妹に見せたい」と思うようになった。将来、南米はアマゾンで新種の虫を発見して、2人で名前を考えよう。そう思いながら、早く良くなるようにとあの手この手で兄は妹に尽くした。その甲斐あってか、妹の体調は歳を重ねるごとにに良くなり、ついには通院のみになるまでには安定した。兄は14歳、妹は10歳。事件が起きたのは退院祝いのパーティー当日だった。 それからの彼の記憶はおぼろげである。ぽっかり空いた穴に気を取られ、体質について気がついたのは数年経ってから。同級生から「おばけ」と言われるほど、虚ろで無気力な学生生活を過ごした。以前は胸を高鳴らせていた学問も、何を学んでも無駄だと思うようになっていた。 それからさらに数年、フリーターとして日々暮らしている時に、ふと夢の話を思い出した。家族との記憶は依然として明るく優しい。妹の笑顔を思い出せば、死ぬ気も次第になくなっていく。世界はクソだが、死ぬのはもっと最悪な選択だ。彼は妹が生きたかった時間を捨て去ることはできなかった。だが、今の自分がこのまま生きたとして、家族に顔向けできるだろうか？長くなっていく眠りに悔しさを抱えて、ありもしない家族との妄想に浸る日々。せめて、妹との夢を叶えられたら。そこで眠れたら、まだましなのではないだろうか？思いついた時の空は憎たらしいほど晴れやかだった。それからの彼はアマゾンに行くことを目標にしている。 フリーターをするにあたって、無表情を笑顔に変更した。人との衝突を避けるためである。何事にも投げやりになりがちで、思考の癖としては無気力そのものだが、家族との思い出が優しすぎて、その時の自分と地続きであることを確かめるために、人にやさしくしている

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