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出生時よりオーヴァードへの兆しは見られていたが能力が開花せず予備軍として観察処分となり、家族と離れさせられUGNやレネゲイドについての知識を教えられる。月に2度は帰宅の許可が出て家族との時間を過ごしていた。ある日施設で一人の少年と知り合う、名は八ノ瀬竜牙。シンドロームはハヌマーンとキュマイラのクロスブリードで高速移動からの高火力で押しつぶすという戦闘スタイル。彼とは施設の食堂で知り合いそれから相席などするうちに意気投合した。 そして14歳の誕生日。竜牙が失踪したという知らせを聞き、心配しつつも実家へ帰省。そこで泰火は目にしてしまう。一面赤いペンキが塗りたくられた壁、否、それはペンキでもなんでもなく両親の生きた証暑く二人の仲を駆け巡っていた生命の胎動である。そして真っ赤に染まった部屋の中に一人の男があっていた。その背中には見覚えがあった。信じたくはなかった、だが目の前にあるのは残酷な現実。「どうして」そう問うが返ってきたのは嘲るような笑い声。「お前もこっちに来いよ、その感情を剥き出しにしろ」彼はゆっくりと振り返り、笑った。 憎かった、嫌だった、殺したかった。しかし、目の前にいるのは親友だ。だらりと腕を落とす。 そして失望したように彼は泰火の胸を貫いた。 それから3年の時が過ぎ、泰火は目覚めた。 ことの成り行きを聞かされ竜牙は失踪しFHへ、寝返ったこと。あの現場に駆けつけたのが玉野椿でそれから面倒を見てくれていたこと。自分がオーヴァードに覚醒したこと。 そして、彼に復讐すべく。泰火は立ち上がる。

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