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五百雀 累（いおじゃく かさね） 職業：私立探偵（2015）特記事項…隠れる+10 特徴表：[前職]以前別の職に就いていたか、幼少期に何か得難い体験をしている。EDU*3%（42）を前職としてPLが決めた、職業上の技能に割り振ることができる。 ◆前職について 元々医学系のとある研究所で研究員として働いていた。入社直後は普通に後進薬の開発などを行っていたが、その頭脳を買われすぐに所謂「花形研究室」に異動になる。――それが、累の地獄の始まりだとは知らずに。 その研究室は、言わば人体実験の溜まり場だった。万能薬と言えば聞こえは良いが、「人が人では得難いような、人非ざる力を得るための薬」を開発する場所。人体改造の域に足を踏み入れていたその研究は、治験として集めた人達に対して人を人とも思わないような実験を行い、死なせる、或いは精神崩壊をさせては遺族に金と権力に物を言わせて口止めをして使い捨てるものだった（イメージはバイオのアンブレラのちょっとおとなしい版）（おそらく累が相応の神話生物に会うようになったら「あの研究所は「コレ」に狂わされていたのでは？」と思うようになる）（真偽不明）。 「人類の発展のため」「人の支配の歴史を底上げするため」という偉大な志に道徳も倫理も失い人道を外れていく職場に耐えられなくなり退職を願い出るも、累の頭脳を手放したくなかった上層部がそれを拒否。更に、唯一の肉親であった姉の臨（のぞみ）を累の名を出して治験に誘い出し、人質として使い累のことを脅すようになる。 自分の精神的苦痛とどんどん増えていく罪悪感と、しかし姉を想って逃げ出すことができない日々に気が狂いかけていた時。臨は、累を助け出すために決死の覚悟で研究所の中で騒ぎを起こす。飛び交う怒号、血なまぐさい匂い、あちこちから聞こえる悲鳴と足音、「逃げなさい、累！」そう叫ぶ常に無い姉の姿に手を伸ばした、瞬間。 背後から撃たれた銃弾で、臨は針の筵にされた。 瞬間うつろになる姉の瞳、触れかけた指先が無情にも崩れ落ち、斃れた姉の後ろには銃を持った研究所の職員。引き攣れる喉から漏れ出そうになる悲鳴を手でおさえれば、震えているのが他人事のように分かった。 そうして、累は研究所から逃げだした。唯一の大切な、大切な家族を犠牲にして。 累の消えることのない後悔は、「姉を見殺しにしたこと」である。 ◆人間関係 両親は姉弟が学生の頃に事故で死んでしまい、姉の臨が死んでしまった現在は天涯孤独。 臨はたった一人の弟と共に暮らし、そして弟に後悔させないために高卒で働き累を大学まで卒業させてくれた。 元々頭が良すぎて同級生とは話が合わず友達が少なかった上に両親が死んでからはより一層勉学にのめりこむようになったため今は殆ど友達と呼べるような人はいない。し、研究所を辞める時に昔の知り合いとは全員関係を切った。 探偵になってからは、助手である遥さんとなんだかんだ関係が続いている音無くん以外の人とは必要以上に親しくならないように意識的にしている。そのため、研究所の頃の過去を知っているのは音無くんだけ（遥さんには言っていない）。 ◆現在の職業 雀探偵社（すずめたんていしゃ）という探偵事務所を営んでいる。いおじゃくって絶対可読性低いから良いよね、すずめ可愛いしね。 何故研究職から探偵という意味の分からない方向に舵を切ったのかというと、ひとえに「幼い頃からの夢だった」からである。好きな本はアガサ・クリスティー。それからコナン・ドイル。 また、前の会社の悪事を必ず白日の下にさらすため、情報を仕入れようと探偵をしている面もある。完全に復讐。 しかし実際の業績はと言うと、客がない・口コミがない・金がないの三重苦。前職は給料「だけ」は良かったため死ぬほど貯蓄があり生活と経営に苦労はしていないが、実際は火の車のよう。本人は安楽椅子探偵を夢見ているらしいが、そんなものは夢のまた夢である。情報を仕入れるとは言うが探偵業で人脈が増える予感は全くしていないのでどうしようかなあ、とか思いつつ。 ◆性格 良く言えば温厚、悪く言えばヘタレ。かなりの事なかれ主義で、そのせいで泣きを見ることもしばしば。 眉尻を下げながら「ま、まあまあ💦」ってやってるのが似合う男。おそらく探偵には向いていない。 ただ、幼少期から物事への探究心だけは強く、「知」への欲求だけはある。専門は医化学系だが、文系理系問わずに知識をつけていたので色々な方面への豆知識は豊富（なおRPに反映はできない）。 あの件以来人と深く関わることに対して恐怖を抱いており、狭く浅くを目指している。踏み込まれたくないし、踏み込みたくもない。だって、失うのが怖いから。「自分のため」をして欲しくないから。 ◆音無々々との関係 累がまだ研究所に就く前、大学の時に知り合った。 大学生の夏休み、累の通う大学とミスカトニック大学との交換留学が開催され、その代表に累が選ばれた。たった2か月と少しの留学ではあったが有意義な時間を過ごし、その時に音無くんと出会う。 物理学者の卵だった音無くんと化学者の卵だった累は畑違いではあるもののなんだかんだ気が合い（そしてIQと会話レベルも合い）、日本に戻ってからも連絡を取り合っていた。 気を遣いすぎない距離感と彼女のあけすけな物言いが心地良く研究所での苦悩も音無くんにだけは打ち明けていたが、あの事件を機に一度連絡を絶つ。再度連絡を取るようになったのは彼女が日本に来る時。彼女の方から連絡が来て、その様子が心配だったのとまた関係に触れたくてそれに返信をするようになった。 今は音無くんが愚痴っぽく色々言うのに「ま、まあまあ・・・」って苦笑する仲。彼女が自分を大切にしないのを心配していて、放っておけないなあと思っている。ご両親のことや経歴などが自分と似通っているなあと勝手にシンパシーを感じているところがある。かもしれない。 よく探偵社に押しかけて勝手にお茶を煎れて勝手に愚痴って勝手に帰っていく間柄だといいなと思いました！！（？）

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